前引けの日経平均は488円高の3万5,527円、TOPIXは27ポイント高の2,620ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,027、下落銘柄数は545。出来高は9億800万株、売買代金は2兆1,346億円。
24日の米国でFRBのウォラー理事は、トランプ政権が高水準の関税を再び導入した場合、企業はさらなる人員削減に動く可能性があると述べ、そうした状況になった場合は、労働市場を守るため利下げを支持するとの考えを示した。
これを受けて、米国株は3日続伸となり、25日の日経平均も3日続伸となった。
日米財務相会談で米国から為替の水準や目標へ言及がなかったことも好感された。
トランプ大統領が中国と会談していると述べたことを受けて、24日の米国株式市場では半導体株が買われた。
その流れを引き継ぎ、25日の東証でもアドバンテストや東京エレクトロンが買われ、データセンター関連のフジクラも高い。
ニデック(6594)は今期の当期利益予想が19%増で、HDDモーターなどIT関連は相互関税適用外となるHSコードに含まれることで影響を回避できるとの考え方が示されたため大幅高となった。
機械工具商社の杉本商事は大規模な自社株買いを発表し急騰した。
ジンズは4日続落。
不況抵抗力が強みのディフェンシブ株はさえず、エムスリーやシスメックス、スズケンといった医療関連が安い。
業種別上昇率上位は非鉄、電機、その他製品、海運、ガラス土石で、下落は紙パルプ、空運、ゴム、繊維。(W)