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コラム2018年3月16日

☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.223 飲食業界で広がる「グローサラント化」

昨年オープンした、成城石井(ローソン、2651)流「グローサラント」型店舗である「成城石井トリエ京王調布店」に友人と行ってきました。グローサラントとは、食品スーパーを意味する「グローサリー」と「レストラン」をかけ合わせた造語で、スーパーの店内でレストランに負けない本格的な食事を楽しめると欧米で注目を集めています。

成城石井こだわりの食材や商品を、飲食スペースの「SEIJO ISHII STYLE DELI&CAFE」で活用。おススメの方法で調理したハンバーガーやステーキ、パスタなど、できたてのおいしい料理がお求めやすい価格で楽しめます。また、メニューの一つであるハンバーガーのパティに、精肉コーナーで販売する黒毛和牛ハンバーグが使われているなど、食べて気に入った食材や調味料があれば、すぐ隣の成城石井で購入出来るのも魅力。

一部メニューについてはシェフ監修のレシピカードが用意されており、食卓でも再現できるようになっています。友人は息子さんにせがまれて「アボカドのチーズバーガー」レシピを手にしていました。売場でも商品のプライスカードに「SEIJO ISHII STYLE DELI&CAFEで使用しています」と表記されているなど実際に使われている食材が探しやすく、マンネリ化するレパートリーの手助けになりそうなサービスだなと感じました。

ヤオコー(8279)や、ヨークベニマル(セブン&アイ・ホールディングス、3382)などもグローサラント型店舗をオープンさせたり、パナソニック(6752)がグローサラント向けの店舗づくりの演出、サポートを発表したりと、盛り上がりを見せるグローサラント市場。今後日本でも定着し、市場規模を拡大していくのか注目しています。

【編集記者のコメント】
2018年の飲食業界のトレンドに挙がっているのが、働き方改革の推進により生まれた「ピット飲食」需要。軽い飲食で次の役割に向けた気持ちの切り替えを行う場として、イートーインやグローサラントの活用が注目されています。最近ではスーパーマーケットにとどまらず、居酒屋「塚田農場」を展開するエー・ピーカンパニー(3175)も“外食業界流”のグローサラント業態に進出しました。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

[本紙3月19日付14面]

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