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コラム2018年4月6日

☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.226 女性をターゲットにしたコンビニの販売戦略

4月に入り、店頭で華やかにディスプレイされた春の新色や限定コスメを見ていると、ついつい色々と試してみたくなります。ただ、毎春購入してみるものの、アイシャドーにしても、口紅にしても、最後まで使い切った試しのない私。さすがに今春はやめておこうかと悩んでいると、友人が『インテグレートポーチインコスメシリーズ』を教えてくれました。

インテグレートポーチインコスメシリーズは資生堂(4911)ローソン(2651)が共同企画した商品で、2015年9月から毎年春と秋の年2回発表され、ローソンの店頭で発売されているとのこと。『プチクレヨンアイシャドー ミニセット』『プチクレヨンボリュームバームリップN ミニセット』との商品名の通り、コスメポーチにすっきり納まりそうなミニサイズのアイシャドー2色セットと、口紅とリップのセットが並んでいました。驚くべきはその価格で税込540円。この価格だったら気軽に春色を試す事ができます。

私が手にしたのは、唇の水分によって異なる発色をし、塗った瞬間から自分だけのピンク色に色づく、うるおいケアと下地効果のあるリップクリームと、落ちにくいティント効果のある口紅がセットになった限定商品。司会の仕事をする際など、スーツのポケットに忍ばせていてもミニサイズなので服の外に響かず、さすがの資生堂コスメ、使用感も滑らかで使いやすいので、最近では常に持ち歩いています。

さまざまな化粧品メーカーとコラボレーションし高品質高機能な商品をプチプライスで販売するコンビニコスメ。若い世代だけでなく、年輩層にも人気が出てきているそうです。今後化粧品の購入をコンビニエンスストアでするということが常識となるのか。各コンビニメーカー動向に注目しています。

【編集記者のコメント】
近年の化粧品メーカーは衣料品、製菓、スポーツ用品など異業種コラボに積極的。一方のコンビニ各社は女性活躍推進を背景に、OLをターゲットとしたマーケット戦略を強化しています。ローソンの商品別売上構成を見てみると、化粧品を含む非食品が占める割合は約9%ですが、総粗利益率が50%前後と高水準を維持しています。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

[本紙4月9日付14面]

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