先月21日アスラポート・ダイニング(3069・JQ)がFC運営する、米国生まれのメキシカンファストフード 「Taco　Bell(タコベル)」の日本1号店が渋谷にオープンしました。オープン当日は3時間待ち、約200人による長蛇の列ができ、中には前日午後7時から並んだ人もいたほどの盛況ぶりだったそうです。

早速食べに行った友人いわく、オープン1週間を過ぎてもまだ行列ができていたそうで、約1時間並んでようやく購入。今までタコスを食べる機会はあまりなかったそうですが、注文を受けてから作られる温かいタコスの程よいスパイシー感と、野菜のしゃきしゃきヘルシー感に感動。さらにトルティーヤを揚げたデザートの「トスターダ」にすっかりはまってしまったそうで、彼女の勢いに、気が付けば次回一緒にお店に行く約束をしていました。

現在全世界で6,000店舗を超え、今後2023年までに日本を含めたアメリカ国外で1,300店舗を展開する計画を発表した「Taco　Bell」。日本へ初上陸し、その後撤退した過去はあるものの(1980-90年代)日本人の食に対する意識や視野が広がり、女性を中心にメキシカンフードブームが起こりつつある現在では、SNS(交流サイト)の盛り上がりから見てもこれまでとは違った展開が望めるのではないかと期待しています。ファストフード=ハンバーガーという図式に一石を投じ、新ジャンルとして日本に根付くことができるのか。今後の動向に注目しています。

【編集委員Zのコメント】
アスラポート・ダイニングは焼肉店「牛角」や居酒屋などを全国で400店舗以上展開しています。ここへきて、茨城乳業の株式を取得したほか、札幌ラーメンで知られるどさん子との業務提携を発表しました。海外展開も加速しています。株価は4月以降、2倍超に上昇しましたが、業容拡大への期待を映したものといえそうです。


[本紙5月7日付1面]