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IPO2015年5月27日

☆新規上場紹介 マーケットエンタープライズ(3135) 6月17日、マザーズ。リユース品買い取り、販売で成長

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インターネットに特化して多種多様なリユース(再利用)品の買い取り、販売を手掛けるマーケットエンタープライズ(3135)が6月17日、マザーズに新規上場する。

同社の小林泰士社長はもともと、個人事業主として、格安中古乾電池の仕入れ、販売や、フリーマーケットの企画・制作・運営などを行ってきたが、全国的なリユース品ニーズの高まりを受け、2006年7月に同社を設立。13年10月にフリーマーケット事業を譲渡する一方で、10年に東京、12年に大阪、13年に愛知と神奈川、昨年に福岡、そして今年3月も埼玉県和光市に、相次いでリユースセンターを開設し、順調に業容を拡大してきた。

持続可能な循環型社会形成のキーワードとされるのが3R。「リユース」「リデュース(廃棄物の発生抑制)」「リサイクル(再資源化)」だが、そもそも不用品を発生させないリユースにフォーカスしたのが同社。「モア・リデュース!~もっとリユースを身近に!~」をビジョンに掲げ、ネットに特化した事業展開を行っている。

社会的な要請もあって拡大を続けるリユースの12年度の市場規模(環境省調べ)は、1兆1,887億円(前年度比19%増)。このうちの54・0%がインターネット経由(ネットオークション28・7%、ネットショッピングサイト25・3%)に達し、同社の事業環境は順風下にある。

「高く売れるドットコム」をフラッグシップサイトに、現在計26の買取専門サイトを運営。ヤフーが運営するネットオークションの「ヤフオク!」をはじめ、アマゾン、楽天、イーベイなど出店している。買い取りの手法としては、「宅配買い取り」「店頭買い取り」「出張買い取り」の3つを採用。直近3月度の月間買い取り依頼数は2万6,000件に達している。「社会により良い影響を与えられる存在になれるように、いつまでも飛躍し続ける企業」を目標としている。(A)

概 要
事業内容ネット型リユース事業(販売店舗を有さない、インターネットに特化した多種多様なリユース品の買い取りおよび販売)
本社東京都墨田区亀沢 3-3-14
代表者小林泰士
設立2006年7月
上場前資本金1億2,236万円
発行済株式数(上場時)247万株(上場時)
筆頭株主小林泰士(上場前 33.80%)
公募株式数200,000株
売出株式数230,000株(オーバアロットメント 64,500株)
初値4,005円(2.7倍、18日)
公開価格1,500円(6/9)
ブックビル仮条件1,430~1,500円(6/1)
ブックビル期間6月2日~6月8日
引受証券SMBC日興(主幹事)、SBI、大和、岡三、いちよし、マネックス、岩井コスモ、松井

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/61,947百万円42百万円14.76円-円
2014/62,940百万円86百万円57.40円-円
2015/6(予想)4,100百万円226百万円64.07円-円

[本紙5月28日付2面]

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