先日、地域活性化を目的に、グルメなどをテーマに街ぐるみで男女の出会いの場を提供する大規模合コン、いわゆる「街コン」の取材に行ってきました。昨今は地方自治体の参加も多く、全国区で盛り上がりを見せているとのこと。実際、私の身近にも参加経験のある友人がいたので、彼女に「街コン」の利点を聞いてみたところ、「参加人数が多い」「出会いだけでなくおいしいものが食べられる」「同性との異業種交流もできる」と次から次へと挙げ連ね、最近一押しの街コンサイト「街コンジャパン(リンクバル、6046・マザーズ)」まで教えてくれました。

早速サイトを覗いてみると、地域ごとに単なる交流の場を提供しているだけでなく、同じ趣味を持った人たち向けの「趣味コン」や、ヴィッセル神戸とコラボしJリーグ観戦を楽しむ街コン「VISSELコン」、大人の修学旅行と題して、海外旅行を楽しみながらの「旅街コン　in　ソウル満喫ツアー」など、多種多様なテーマで企画されており、イベントとしても魅力的な内容がずらり。「街コンジャパン」を介して「街コン」に参加した総数が100万人を突破したというのもうなずけました。

上場後の初決算となる2015年9月期は売上高16.8億円(前期比43%増)、純利益1.6億円(同38%増)を見込み、人口減少対策に資する銘柄としても注目を集めるリンクバル。ヤフー(4689)やJAL(9201)とのコラボ実績もあるようで、今後どのような業種、企業と個性あふれる「街コン」を企画・展開し業績を伸ばしていくのか、楽しみに注目しています。

【編集委員Zのコメント】
4月28日にIPO(新規上場)したリンクバルの株価は5月に入り3,400円高値を付けた後、2,300円台まで調整しています。新規材料が出ない限り当面は需給相場となりそうですが、8月中旬に予定する第3四半期決算発表あたりでは、再び動きが出てくる可能性があります。


[本紙6月1日付1面]