来る6月26日「TOHOシネマズ　新宿、六本木ヒルズ」(東宝・9602)にMX4Dが導入されると聞き、一足先に体験すべく、4月にMX4Dが初導入された「TOHOシネマズ　ららぽーと富士見」へ行ってきました。

MediaMation MX4DTMでは、映画のシーンに合わせて、客席のシートが前後、左右、上下に動くとともに、風、ミスト、香り、ストロボ、煙や振動など五感を刺激する11種の特殊効果が連動し、通常のシアターでは決して味わえない「アトラクション型の映画鑑賞スタイル」を実現。3D映画を超える「アトラクション型4Dシアター」とうたわれています。

今回私の観た映画はミステリー・アドベンチャー「トゥモローランド」。人類の未来をかけた冒険の物語なのですが、主人公の少年が空を飛べば座席が連動し私も一緒に空へ、野原へ墜落するシーンでは地面にたたきつけられる振動とともに土の香りが。ほかにも首筋に何かが触れたようなゾクッとする効果や、足元に何かが触れるような効果が場面に応じて次々と繰り広げられ、映画を観ているというより、物語の中に入り込んで体験しているかのような臨場感と迫力でした。通常の鑑賞料プラス1,000円という価格設定にも大満足(ららぽーと富士見)。レディースデーなどの各種割引サービスを駆使すれば2,000円程度で4D映画の魅力を体感することができます。

「妖怪ウォッチ」や「アナと雪の女王」などの話題作で業績を伸ばし、2015年2月期の連結純利益224億円(前期比27%増)と、3期連続で最高益を更新した東宝。今期は売り上げ・利益ともに若干の減少予想のようですが、4Dの醍醐味を全国に浸透させたいと発足した「TOHO 4D PROJECT」がどこまで数字に貢献できるのか、今後の伸びに期待しています。

【編集委員Zのコメント】
東宝の株価は225種、JPX400にも採用されていますが、流動性がほかの大型株と比べると高い銘柄ではありません。株価はここ3,000円台を固める動きに入っています。中長期投資の視点からは買い場かもしれません。


[本紙6月15日付1面]