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IPO2015年6月22日

☆新規上場紹介 平山(7781) 7月10日、JASDAQ。設備・敷地を持たない製造業

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製造コンサルティング事業、ファクトリーアウトソーシング事業、人材派遣事業、有料職業紹介事業を手掛ける平山(7781)が7月10日、JASDAQに新規上場する。

同社の沿革は、1967年5月に設立された有限会社平山商店が発端。89年7月に、製造業の製造工程に対する請負業務(現アウトソーシング事業)を開始した。95年の宇都宮支店開設を機に、地元・山口県から関東に進出し、2005年にはトヨタとの取引を開始するなど順調な成長をたどってきた。リーマン・ショック後には、当時、売上高の6割を占めた派遣事業に7割の解約が生じたが、一方の請負事業の解約は少なく、以来、アウトソーシング事業が中心となった。前6月期の売上構成比(カッコ内は利益構成比)は、アウトソーシング87.8%(90.5%)、技術者派遣10.5%(5.1%)、その他1.6%(4.4%)となっている。

製造業に対する請負の専門家集団として、「設備と敷地を持たない製造業」「人材輩出企業」を標榜(ひょうぼう)している。15年来の付き合いであるテルモからの請負の比重が高い。人材派遣は1人1人の契約となるが、請負は工場単位で契約するため、同社主導で現場のライン変更を行うなど、業務改善、生産性向上を随時進められる点が強み。いろいろな業界をまたいだ工場生産のノウハウを持ち、「口も手も出すコンサルティング」を行っている。厚生労働省は11年に「製造請負優良適性事業者認定制度」を導入し、現在、約90社が認定を受けているが、同社は第1号だ。

9月1日には改正労働者派遣法が施行され、3年に一度の派遣労働者入れ替えがなくなる見通し。同社の事業環境には追い風に作用する。教育された正社員、常用雇用の技能者による難度の高い業務分野への派遣を強化していく方針だ。(A)

概 要
事業内容製造コンサルティング事業、ファクトリーアウトソーシング事業、人材派遣事業、有料職業紹介事業
本社東京都港区港南1-8-40 A-PLACE品川6階
代表者平山善一
設立1967年5月
上場前資本金1億円
発行済株式数(上場時)167万5,200株(上場時)
筆頭株主スリーアローズ(上場前26.83%)
公募株式数260,000株
売出株式数160,000株(オーバアロットメント 63,000株)
初値2,758円(29.5%高)
公開価格2,130円(6/30)
ブックビル仮条件2,030~2,130円 (6/19)
ブックビル期間6月23日~6月29日
引受証券みずほ(主幹事)、野村、SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、東海東京

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2015/68,250百万円325百万円133.87円6556円
2016/69,026百万円354百万円148.11円3円
2017/6(予想)10,017百万円432百万円155.64円3円

[本紙6月23日付2面]

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