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IPO2015年10月6日

☆新規上場紹介 GMOメディア(6180) 10月23日、マザーズ。ネット関連サービスの開発・提供

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GMOメディア(6180)が10月23日、東証マザーズに新規上場する。

GMOグループ8社目のIPO(新規上場)。2000年にGMOインターネット(9449)のメディア事業を集約し、誕生した“メディア・メーカー”。時代に合致したインターネットメディアやアプリなどネット関連サービスを適時、開発・提供している。

8月末現在で11ブランドの媒体を運営し、登録会員数は1933万人。広告クライアント企業とユーザーとの間に立ち、ユーザーが広告に対して申し込みや購入などの行動をとることで発生した収益を得るほか、月額課金サービス提供を主な収入源とする。

運営16年目の「ポイントタウン」は、ユーザーがゲームやクイズに参加するなどアクションを起こすことでポイントが得られ、ユーザーはこれを現金やギフト券などに交換できるとの仕組みの無料サービス。交換実績は2億円以上と、国内最大級の“おこづかい稼ぎサイト”として知られている。「yaplog(ヤプログ)!」は10歳-20歳代の女性をターゲットとしたブログ作成・投稿サイトで、花やレースをあしらったスキン(背景画像)、文字や写真の装飾アイテム数の豊富さが特徴だ。

アプリでは、2012年に配信開始した「GirlsCamera(ガールズカメラ)」が、とりわけ中国などアジアで大ヒット。写真撮影後に加工や装飾を施して遊ぶ写真シール作成機能が楽しめるサービスで、今年1月末時点で11言語に対応。アプリのダウンロード数は世界累計3000万を突破している。

そんな同社の武器は「ターゲティングされた顧客との接点」と「開発力」。顧客接点については、①「ポイントタウン」のように、購買力があり消費意欲の高い20歳-50歳代の196万人、あるいは、②「yaplog!」「GirlsCamera」のコアユーザーである10歳代女性向けに強みを持つ。

一方の開発力については、サービスの企画から開発、運用までを基本的に自社で行っており、スタッフの半数以上がエンジニアやデザイナーなどのクリエイターで構成される。そのため、会社側は上場で得た資金の使途を「既存事業の認知向上に向けた広告宣伝」に加えて、「人員拡充にともなう採用・教育費」に充てるとしている。

概 要
事業内容EC(電子商取引)メディアおよびソーシャルメディアなどのインターネットメディア運営
本社東京都渋谷区桜丘町26-1
代表者森輝幸
設立2000年10月
上場前資本金2億6,285万9,000円
発行済株式数(上場時)186万8,839株(上場時)
筆頭株主GMOインターネット(上場前71.81%)
公募株式数396,000株
売出株式数72,800株(オーバアロットメント 70,300株)
初値5,510円(2.0倍、10/26)
公開価格2,740円(10/15)
ブックビル仮条件2,500~2,740円 (10/6)
ブックビル期間10月7日~10月14日
引受証券大和(主幹事)、SMBC日興、野村、みずほ、いちよし、岩井コスモ

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/122,462百万円200百万円200円-円
2014/123,324百万円272百万円115.3円-円
2015/12(予想)3,522百万円318百万円152.1円-円

[本紙10月7日付2面]

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