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バルニバービ(3418)が10月28日、東証マザーズに新規上場する。
レストランやカフェ・バーの企画開発、運営会社。7月末時点で41のレストランと11の洋菓子店などを手掛けるが、いずれもFC(フランチャイズ)の対極、との特徴を持つ。既定の業態を多店舗展開するのではなく、個別立地に応じて空間デザインやメニューコンセプトなどをきめ細かく設定することで、「その時代にその町で生きる人々が長く必要とするレストラン」を目指す。
例えば1995年12月に開業した1号店「Hamac de Paradis(アマーク・ド・パラディ)」は、20年が経過した現在も店名、内装すべて創業時のまま変わらず営業を続けている。98年開業の2号店「CAFE GARB(カフェ・ガーブ)」も同様で、売上高は、テレビなどメディアで連日取り上げられた最盛期の年間5億円からは縮小したが、現在も3億円と高水準を維持している。
運営好調の秘訣(ひけつ)は①店舗責任者の願いを叶える出店と、②「バッドロケーション」との出店戦略にある。同社では店舗運営にマニュアルやルールが存在せず、各店舗は、そこで働く者たちの自立した思いによってのみ経営されている。10年以上も同一店舗を支える店長が存在するなど、並々ならぬやりがいを見出す者は少なくなく、同業他社からの転職組も多いという。
一方の「バッドロケーション」戦略とは、店前通行量が少ないなどの理由で一般的には好立地とはいえない土地に着目。人々をほっとさせるような街並みや水辺・公園などの周辺環境に恵まれた場所を出店候補地とする、独自の出店戦略だ。
「バッドロケーション」は相対的に家賃が低く、大規模店舗を作ることが可能。結果、人々の関心を集めるランドマークとなることで、その町全体を活性化させる社会貢献事業をも兼ねる。例えば2号店「CAFE GARB」は当時、人気のない材木倉庫街だった大阪市南船場に出店。徒歩15分圏内には繁華街・心斎橋があるものの、家賃は坪1万円ほどと、心斎橋の4分の1におさまっていた。同社では心斎橋からの集客を見込んでデザイン性の高い大規模飲食店を開業したところ、これが的中。その後は周辺にカフェやレストランが集まりだし、現在、南船場は大阪随一の流行発信地へと変ぼうを遂げた。
こうした地域活性化の手腕が評価されて、以降は地方自治体や商業施設を運営する不動産デベロッパー、大学、海外ブランドなどから協力を求められるケースが増加。同社の元には現在も200300の物件が寄せられており、中には家賃・光熱費不要といった破格の出店条件が提示されるケースも少なくないという。
バルニバービ(3418)が10月28日、東証マザーズに新規上場する。
レストランやカフェ・バーの企画開発、運営会社。7月末時点で41のレストランと11の洋菓子店などを手掛けるが、いずれもFC(フランチャイズ)の対極、との特徴を持つ。既定の業態を多店舗展開するのではなく、個別立地に応じて空間デザインやメニューコンセプトなどをきめ細かく設定することで、「その時代にその町で生きる人々が長く必要とするレストラン」を目指す。
例えば1995年12月に開業した1号店「Hamac de Paradis(アマーク・ド・パラディ)」は、20年が経過した現在も店名、内装すべて創業時のまま変わらず営業を続けている。98年開業の2号店「CAFE GARB(カフェ・ガーブ)」も同様で、売上高は、テレビなどメディアで連日取り上げられた最盛期の年間5億円からは縮小したが、現在も3億円と高水準を維持している。
運営好調の秘訣(ひけつ)は①店舗責任者の願いを叶える出店と、②「バッドロケーション」との出店戦略にある。同社では店舗運営にマニュアルやルールが存在せず、各店舗は、そこで働く者たちの自立した思いによってのみ経営されている。10年以上も同一店舗を支える店長が存在するなど、並々ならぬやりがいを見出す者は少なくなく、同業他社からの転職組も多いという。
一方の「バッドロケーション」戦略とは、店前通行量が少ないなどの理由で一般的には好立地とはいえない土地に着目。人々をほっとさせるような街並みや水辺・公園などの周辺環境に恵まれた場所を出店候補地とする、独自の出店戦略だ。
「バッドロケーション」は相対的に家賃が低く、大規模店舗を作ることが可能。結果、人々の関心を集めるランドマークとなることで、その町全体を活性化させる社会貢献事業をも兼ねる。例えば2号店「CAFE GARB」は当時、人気のない材木倉庫街だった大阪市南船場に出店。徒歩15分圏内には繁華街・心斎橋があるものの、家賃は坪1万円ほどと、心斎橋の4分の1におさまっていた。同社では心斎橋からの集客を見込んでデザイン性の高い大規模飲食店を開業したところ、これが的中。その後は周辺にカフェやレストランが集まりだし、現在、南船場は大阪随一の流行発信地へと変ぼうを遂げた。
こうした地域活性化の手腕が評価されて、以降は地方自治体や商業施設を運営する不動産デベロッパー、大学、海外ブランドなどから協力を求められるケースが増加。同社の元には現在も200300の物件が寄せられており、中には家賃・光熱費不要といった破格の出店条件が提示されるケースも少なくないという。
事業内容 | 飲食店の経営・運営企画、遊休施設の再開発、商業施設全般の企画開発 |
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本社 | 大阪府大阪市西区南堀江 1-14-26 |
代表者 | 佐藤裕久 |
設立 | 1991年9月 |
上場前資本金 | 9,900万円 |
発行済株式数(上場時) | 181万9,500株(上場時) |
筆頭株主 | 佐藤裕久(上場前 49.97%) |
公募株式数 | 255,000株 |
売出株式数 | 238,000株(オーバアロットメント 73,900株) |
初値 | 5,750円(2.3倍) |
公開価格 | 2,500円(10/20) |
ブックビル仮条件 | 2,350~2,500円 (7/23) |
ブックビル期間 | 10月13日~10月19日 |
引受証券 | SMBC日興(主幹事)、大和、みずほ、SBI、岩井コスモ、エース、マネックス |
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
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2014/7 | 5,950百万円 | 251百万円 | 92.74円 | -円 |
2015/7 | 6,642百万円 | 480百万円 | 162.55円 | -円 |
2016/7(予想) | 8,551百万円 | 557百万円 | 159.95円 | -円 |