ブランディングテクノロジー(7067)が6月21日、マザーズに新規上場する。

2001年に歯科医院専門ポータルサイト「歯科タウンドットコム」の販売を目的に会社を設立。06年にWebサイトの問題調査、改善策提示などのWebコンサルティング事業を開始した。

主にインターネットを活用して、販売促進や事業拡大を実現したい中堅・中小企業に対して、マーケティング支援などを行っている。
大きく分けて3つの事業を展開している。

まず一つは「ブランド事業」。顧客の“ブランド”を明確にし、顧客が抱える収益拡大課題、人材および育成課題に合わせたソリューションを提供している。ブランドを経営の起点に置き、メディア制作、コンテンツ制作、および運用支援を提供する。今年3月現在で、約3,000社の経営サポート顧客を抱えている。

具体的なサービスとしては、オウンドメディア(企業が自社で所有して消費者に発信する媒体)の構築。顧客の持つ技術力やブランド力をWebサイト、ランディングページ、バナーなどを通じて発信することで、顧客のビジネスに貢献するメディア制作を請け負っている。このほか、経営サポートサービス、コンテンツ制作を行う。

また、全国の歯科医院の検索、診療予約が可能な「歯科タウン」など4つの自社メディアを運用するほか、「歯科医院経営改善ツール(ケイカイ)」などのシステムを開発し、歯科医院向けに経営サービスを提供している。

二つ目は「デジタルマーケティング事業」。専門特化したマーケティングの責任者がおらず、十分な予算やリソースが不足しているために大手広告代理店に依頼することが難しい中堅・中小企業に対して、現状分析から戦略立案・実行、効果測定までワンストップで提供している。具体的には、①インターネット広告運用、②Webサイトのアクセス解析ツールやアフィリエイト(成果報酬型広告)ツールなどの代理販売、アフィリエイト出稿コンサルティングを行うデジタルマーケティング支援、③定期訪問コンサルティング、④SEO(検索エンジン最適化)――といったサービスを行っている。

最後に「オフショア関連事業」。子会社のアザナ(沖縄県)、VieTry(ベトナム)と連携して、Webサイトの制作および運用・開発サービスを提供している。

20年3月期は、売上高53億円(前期比6.2%増)、経常利益1億7,500万円(同15.1%増)の予想。事業別の売上高予想は、ブランド事業が17億600万円(同12.9%増)、デジタルマーケティング事業34億4,600万円(同3.1%増)、オフショア関連事業1億4,700万円(同6.0%増)。

●事業内容=インターネットを利用した各種情報提供サービス、広告業および広告代理店業、インターネットホームぺ―ジの企画立案、開発、管理およびそれに附帯する業務
●本社=東京都渋谷区南平台15-13帝都渋谷ビル4階
●代表者=木村裕紀代表取締役社長
●設立=2001年8月
●上場前資本金=9950万円
●発行済み株式数=160万9400株(上場時)
●筆頭株主=アズーロ(上場前38.43%)
●公募株式数=7万800株(新株式発行)、5万5400株(自己株式の処分)
●売出株式数=3万株
●仮条件=5月31日に決定
●ブックビル期間=6月4日から10日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、大和、楽天、岩井コスモ、藍澤、極東、東洋、むさし、エース、丸三、香川、おきぎん