AI inside(4488)が12月25日、マザーズに新規上場する。
AI―OCRサービスを展開している。OCR(光学的文字認識)とは、印刷された文字や手書き文字に光を当てて読み取り、デジタルの文字コードに変換する技術やソフトウエア。
同社は、コンピューターが自動的に文字画像データを学習しルールを設計する、ディープラーニング(深層学習)による手書き文字認識AI(人工知能)を開発。このAIを日々の業務で誰でも使えるようにするため、「DX Suite」を企業に提供している。現在主力のクラウドコンピューティングだけでなく、クラウドにアクセスすることなくユーザーの元でAI処理を行うエッジコンピューティング用ハードウエアを自社で開発製造。これにより、地方公共団体などプライバシー保護がより一層重視される業界への導入拡大も実現している。
「DX Suite」はその内部に「定型帳票」を読み取るなど複数のアプリケーションがあり、組み合わせて契約、利用することができる。
サービスは主に大企業での導入実績割合が高く、顧客のうち売上高1,000億円以上の企業が26.6%、100億~999億円の企業が26.6%を占めている(2020年3月期第2四半期末)。システム開発、銀行、小売、不動産など業態を問わず導入されている。
東日本電信電話との協業で「DX Suite」のOEM(相手先ブランドによる生産)製品「AIよみと~る」を販売している。
概要
●事業内容=AI技術を用いたOCRサービスの提供など
●本社=東京都渋谷区渋谷3-8-12
●代表者=渡久地択代表取締役社長CEO
●設立=2015年8月
●上場前資本金=4億6,520万円
●発行済み株式数=354万株(上場時)
●筆頭株主=渡久地択(上場前56.77%)
●公募株式数=30万株
●売出株式数=20万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が7万5,000株)
●仮条件=12月5日に決定
●ブックビル期間=12月9日から13日まで
●引受証券=野村(主幹事)、大和、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興、SBI、岩井コスモ、マネックス、いちよし、楽天
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2018.3 | 279 | ▲311 | ▲126.23 | ― |
2019.3 | 445 | ▲182 | ▲60.62 | ― |
2020.3(予) | 1,335 | 193 | 59.60 | ― |
※単位100万円、1株利益は円、▲は赤字 |