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IPO2020年1月14日

新規上場紹介 ジモティー 2月7日、マザーズ 地元情報のプラットフォーム運営

ジモティー(7082)が2月7日、マザーズに新規上場する。

地元で情報を探す人と情報を発信したい人をマッチングさせるプラットフォーム「ジモティー」を運営している。ネット広告代理店のオプトホールディングス(2389)が筆頭株主(上場前の保有株比率は30.68%)、2019年4月にはNTTドコモ(9437)が資本参加している(同16.22%)。

「ジモティー」はクラシファイドサイトと呼ばれる形態をとっている。これは地域や目的によって分類された募集広告を、一覧形式で掲載する広告媒体の一つで、一般的に掲載料は無料。個人・法人を問わずユーザーとして利用でき、誰でも手軽に広告掲載できるのが特徴。

「ジモティー」は地域の情報が「投稿」として豊富に掲載されており、また地域の情報が全国47都道府県の市区町村に区部されている。また、目的に応じたカテゴリーに分類して掲載されているため、ユーザーの求める地域の情報が見つけやすくなっている。カテゴリーは例えば、「売ります・買います」(物品の売買および譲渡に関する情報)、「不動産」(不動産物件の賃貸および売買に関する情報)、「地元のお店」(各種ビジネスの宣伝に関する情報)、「イベント」(各種イベントの開催に関する情報)。

また、ユーザーに対して「投稿・問い合わせ」機能を提供。ユーザーは「投稿」による広告情報の掲載、並びに掲載された広告情報に「問い合わせ」を行うことができ、ユーザー間のマッチングを行うことが可能なサービスになっている。

機能拡充による利便性の向上、テレビCMを中心としたプロモーション施策によるブランド認知度アップで、19年12月期の第3四半期においては月間平均1,000万MAU(1カ月に1回以上利用したユーザー数)を獲得した。

同社の売上高はサイト上のアドネットワーク広告枠の提供が中心(自動配信ビジネス)。広告がクリックされた回数や表示された回数などに応じて収益を得ている。アドネットワークとは多数の広告媒体のWebサイトを束ねた広告配信ネットワークを形成し、それらのWebサイト上で一括して広告を配信する手法。

また、「ジモティー」ではユーザー同士のマッチング向上を図るため、主に法人利用を目的とした「投稿オプション」機能の提供を17年12月期から提供(マーケティング支援ビジネス事業)。ユーザーが希望する機能を有償販売している。「投稿オプション」には古い投稿が新着投稿として更新される機能(リフレッシュ)や、期間中に指定した地域・カテゴリーの投稿一覧上部に投稿が固定表示される機能(PR枠)などがある。

中長期的には自動配信ビジネスによる収益を基盤に、マーケティング支援による収益を成長事業として捉え、法人向け施策の実施に注力していく。

概要

●事業内容=クラシファイドサイト「ジモティー」の企画・開発・運営
●本社=東京都品川区西五反田1-30-2
●代表者=加藤貴博代表取締役社長
●設立=2011年2月
●上場前資本金=2億2,256万9,000円
●発行済み株式数=564万1,365株(上場時)
●筆頭株主=オプトホールディングス(上場前30.68%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=122万700株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が19万600株)
●仮条件=1月22日に決定
●ブックビル期間=1月23日から29日まで
●引受証券=大和(主幹事)、みずほ、SBI、藍澤、岩井コスモ、松井、いちよし

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.12 983 7 3.94
2019.12(予) 1,199 88 12.01
2020.12(予) 1,434 306 40.31
※単位100万円、1株利益は円

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