4月30日(木)のマーケット
米ギリアド・サイエンシズが、新型コロナウイルス治験薬「レムデシビル」の臨床試験で、より速い回復を促したと発表したことを好感し、NYダウの終値は532ドル高(上昇率2.20%)の2万4,633ドルと大幅上昇。ナスダック指数も306ポイント高(3.56%上昇)の8,914ポイントと3月5日以来の水準まで回復。これを受けて、本日の東京市場も寄付きから買い物を集め大幅反発。日経平均株価は、3月9日以来の2万円大台回復となりました。最近の売買高低下傾向に反して本日の東証1部の売買代金は3兆円超えとGW期間中にもかかわらず高水準。
新興市場では、ジャスダック平均が3日続伸、マザーズ指数は5日続伸と活況。特にマザーズ市場の売買代金は2100億円超となり、メルカリが上場した2018年6月以来の大商い。新型コロナワクチンを開発中のアンジェスは9日続伸となり、マザーズ市場の売買代金の半分近くを占めました。また、UUUMは吉本興業と資本業務提携でストップ高。Aimingは計画より赤字幅が小さいことからストップ高となりました。GW中期間中で、”巣ごもりトレード”の個人の資金の矛先が向かいました。
本日の大幅上昇で、日経平均のチャート上では一目均衡表の雲抜け水準。ザラ場中では雲領域上限(2万237円)を突破して推移。1月高値(2万4,115円)から3月安値(1万6,358円)までの下げ幅の半値戻し(2万237円)も同水準となっていることから、ザラ場では半値戻し達成となります。月足のチャートでは大陽線となっており、来月以降の戻りが期待されます。次のポイントは3月6日の安値2万600円処となります。
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【2万円台回復 「関門」突破】
日本証券新聞5月1日(金)紙面1面TOP記事掲載
突き上げる米国株 売り方に動揺
株価が新たな戻りステージに踏み込んだ。4月30日、日経平均は後場に入って一時594円高(上昇率3.0%)の2万365円まで上昇。取引時間中では3月9日以来の2万円台を回復した。大引けは422円高の2万193円。新型コロナウイルスの治療薬候補として注目されている米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」について、29日、同社は効果を示す結果が出たことを発表。NYダウの終値は532ドル高(上昇率2.20%)の2万4,633ドルと大幅上昇を記録し、これが日本株を突き上げた。「セル・イン・メイ」(5月に売れ)という相場的な経験則は今回、「後ずれする」との見方がマーケットに浮上している。
「コロナ克服後」を探る動きが一段と活発化してきた。米医薬企業のギリアド・サイエンシズが29日、コロナウイルスの治療薬候補「レムデシビル」臨床試験フェーズⅢという最終段階で有効な結果が認められたと発表したほか、これによる緊急承認観測も台頭し、米国株を大きく刺激。成長株が多くを占めるNASDAQ総合指数の終値は3.56%高の8,914ポイントと3月5日以来の高水準まで駆け上がったほか、NYダウも一時、3月11日以来の2万4,700ドル台に跳ね上げた。
これを好感した30日の日本株はチャート上の短期の関門を突破し、売り方が動揺する動きが相次いだ。
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今日の市況概況
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4月30日(木)☆[概況/大引け]
米ギリアドの新型コロナウイルス治療薬が臨床試験で好結果を出し、日経平均は寄り付きから2万円回復。証券、鉄鋼、不動産が高い
大引けの日経平均は20,193.69円の422.50円高、TOPIXは1,464.03ポイントの14.88ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,490、値下がり銘柄数は630。出来高は17億1,766万株、売買代金は3兆584億円。
米ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬の「レムデシビル」が臨床試験で好結果を出したことで、日経平均は寄り付きから2万円を回復した。
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