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IPO2020年5月26日

新規上場紹介 フィーチャ 6月24日 マザーズ 画像認識ソフトウエアを開発

フィーチャ(4052)が6月24日、マザーズに新規上場する。

画像認識ソフトウエアの開発事業を行っている。

2005年の創業以来、主にレンズ検査装置事業を行ってきたが、12年に画像認識ソフトウエア開発事業を開始した。特に、車載カメラやドライブレコーダー向けに歩行者や車両、車線、標識などを検知するADAS(先進運転支援システム)用の組み込みソフトウエアの開発に注力している。主な顧客は自動車メーカーに直接部品を供給する部品メーカーやドライブレコーダーメーカー。また、顔認証、よそ見運転、危険運転、居眠り運転などを検知するDMS(自動車の運転手を監視するシステム)用ソフトウエアが、自動車部品メーカーを通じて自動車に搭載されている。

同社グループのソフトウエア技術は、コンピュータービジョン(コンピューターを用いた画像技術)と機械学習の経験がベースになっている。機械学習とは、大量のデータを用いて学習を行い、特徴量(データの特徴を数値化したもの)と呼ばれる辞書を作成し、その辞書を参照しながら画像から歩行者などの対象物を検知する技術。

同社グループのビジネスモデルは、画像認識ソフトウエアのカスタマイズや実装を行う対価として受託開発収入として計上。量産以降に発生する搭載数量に応じたソフトウエア使用料をライセンス収入として受け取る。

事業環境は、ADASの普及や自動運転技術の実用化に向けて自動車関連企業各社が取り組みを強化している。同社グループでは新規案件の獲得を進める一方で、将来の収益獲得に向けた人員増強や、それに伴う本社移転(2018年12月)、研究開発を積極的に行っている。18年3月にはディープラーニング(深層学習)の研究開発促進のために、中国・北京に連結子会社を設立した。

なお、19年6月期の売上高のうち、トヨタコネクティッドが24.1%(20年6月期の第3四半期累計では23.8%)、JVCケンウッドが23.3%(同27.3%)を占めている。

概要

●事業内容=画像認識ソフトウエアの開発
●本社=東京都豊島区東池袋3-1-1
●代表者=脇健一郎代表取締役社長CEO
●設立=2005年8月
●上場前資本金=2億1,300万円
●発行済み株式数=540万9,000株(上場時)
●筆頭株主=曹暉(上場前32.23%)
●公募株式数=15万株
●売出株式数=43万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が8万7,000株)
●仮条件=6月8日に決定
●ブックビル期間=6月9日から15日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、大和、水戸、極東、みずほ、エース、東洋、SBI、楽天、いちよし、岩井コスモ

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.6 210 50 8.10
2019.6 282 ▼5 ▼1.56
2020.6(予) 403 63 7.90
※単位100万円、1株利益は円
▼は赤字

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