6月8日(月)のマーケット
先週末のNY市場で5月の米雇用統計が予想外の好転を見せ、NYダウは829ドル高と大幅上昇で2万7000ドルを回復。また、ナスダック指数は取引時間中に年初来高値を更新する等、マーケットはアフターコロナへ向けた動きが加速。本日の東京市場ではこれらを好感して寄付きから大きくギャップアップで2万3000円台を回復。過熱感はあるものの終始堅調な展開で、一度も2万3000円を下回ることなく高値引け。6連騰となり、日経平均は6日間で1300円の大幅上昇。1月高値2万4083円から3月安値1万6552円までの下げ幅に対する戻り率は88%となりました。
新興市場ではジャスダック平均が続伸。テラとCAICAが大幅高。プロルートは塩野義製薬の新型コロナウイルスの後退検出キット販売で急騰です。ハーモニックドライブは下落。マザーズ指数も続伸となり1000ポイント回復。PSS、AIinsideが大幅上昇。ナノキャリアは新型コロナウイルスワクチン開発をバックアップすると発表しストップ高。サイバーセキュリティクラウド、そーせい、フリーは反落です。
チャート上では高値引けでの陽線。騰落レシオは141%、25日移動平均線からの上方乖離は10%超と過熱感も継続。ボリンジャーバンドの+2σ(2万3171円)のバンドウォークも継続しておりますが、過去1年間では日経平均の2万3200円から2万3500円は価格帯別出来高が多い水準です。
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【NEW乾坤一擲】
日本証券新聞6月9日(火)紙面1面記事掲載
「コロナ・バブル論」の虚妄
「コロナ・バブル」との声が市場関係者の間から上がっている。
広がり始めたのはザラバで日経平均が2万2,000円台に突っかけた6月1日あたりから。8日には、2月21日以来の2万3,000円台を奪回した。前週末に発表した米5月・雇用統計の改善や米国株の大幅高に刺激されたもので、ますます株価バブル論がかまびすしくなっていく。
振り返れば、首都圏の桜が散りかけたころに「最盛期」だった、景気・企業収益の急降下に伴う「コロナ危機」論から一転してのバブル論。しかし、証券会社のストラテジストなど、それを唱えている面々の顔触れをよくよく見ると、なんと危機論者が、バブル論者に豹変している。
大曲がりに曲がった株価危機論の過ちを、バブル説で糊塗しようとしているなら、器用な芸当だ。危機、バブル、いずれの論をとるにしても、根っこにあるのは、先行きに対する極度の心配性。彼らが言う「株価バブル」が破裂すると、再び危機論者として舞い戻るだろう。
危機でもバブルでもない、というのが相も変らぬ私の見方である。
確かに、上昇ピッチは速い。連載第43回(5月19日付)の当欄で「PBR1.1倍台という昨年10月半ばから暴落前の今年2月21日時点まで付けていたレベルへ復帰するかどうかが6~7月にかけての焦点になろう。ちなみに、1.1倍の水準は2万2,900円台となる」と書いたが、早々とこのレベルに到達した。
・・・続きは紙面・Digital版で!
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今日の市況概況
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6月8日(月)☆[概況/大引け]
日経平均は6日続伸で高値引け。先週末発表の米5月雇用者数が予想に反して増加したため、寄り付きから23,000円乗せ。銀行株が賑わう
大引けの日経平均は23,178.10円の314.37円高、TOPIXは1,630.72ポイントの18.24ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,592、値下がり銘柄数は526。出来高は17億307万株、売買代金は2兆8,712億円。
先週末に米国で発表された5月の雇用統計で雇用者数が予想に反して増加したため、米国株が大幅高となり、週明けの日経平均は寄り付きから23,000円を回復し6日続伸となり、高値引け。
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