TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] FOMCを控え一時107円台の円高。日経平均は23,000円割れた後に下げ渋り。輸出関連や海運が安いが、食品と建設は上昇
速報・市況2020年6月9日

☆[概況/大引け] FOMCを控え一時107円台の円高。日経平均は23,000円割れた後に下げ渋り。輸出関連や海運が安いが、食品と建設は上昇

大引けの日経平均は23,091.03円の87.07円安、TOPIXは1,628.43ポイントの2.29ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は853、値下がり銘柄数は1,219。出来高は15億2,158万株、売買代金は2兆5,070億円。
9・10日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)でイールドカーブ・コントロール措置導入が議論されるという見方から米国長期金利が低下したため、ドルが売られ1ドル=107円台に円高が進行した。
円高が警戒され、日経平均は2万3,000円を下回った場面もあったが、大台の水準では下げ渋りを見せた。
輸出関連は敬遠され、日産やマツダなどの自動車株やレーザーテックや信越化学といった半導体関連が売られ、海運株も安く、日本製鉄や住友鉱山も下落した。
一方、東洋水産や森永乳業など食品株と鹿島やコムシスなどの建設株は上昇した。
レノバは洋上風力発電を有望視したゴールドマン・サックスが投資判断を新規に「買い」と発表したことで注目された。
古河電池(6937)は古河電工と「バイポーラ型蓄電池」を共同開発したことでストップ高となった。バイポーラ型蓄電池は、1枚の電極基板の表と裏にそれぞれ正極と負極を有するシンプルな構造で、従来の鉛蓄電池と比較して材料削減が可能で、体積当たりの容量の向上により重量エネルギー密度は従来の鉛蓄電池の約2倍となるという。
業種別下落率上位は鉄鋼、海運、非鉄、ガラス土石、証券で、上昇率上位は電力ガス、保険、食品、建設、情報通信。

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