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コラム2020年6月10日

【本日のマーケット】6月10日(水)

6月10日(水)のマーケット                                                                   

本日の東京市場は、昨日のNY市場でNYダウが300ドル下落したことから続落スタート。NY市場ではナスダック総合指数が取引時間中に史上初の1万ポイント到達を見せ、amazonが高値更新となる等、コロナ禍の影響が少ないIT関連銘柄への資金流入が顕著となっています。日経平均は寄付き後に2万2900円台まで下落を見せた後は、徐々に下げ幅を縮め2万3000円台を回復。FOMC(連邦公開市場委員会)の結果を見極めたいと様子見姿勢も強まりましたが、利食い売りをこなしながら確りとした展開。個別株では、タカラバイオがPCR検査で新手法を開発したことでストップ高。DLEは7日連続ストップ高、古河電池は2日連続ストップ高と材料性のある銘柄には物色の矛先が向かいました。結局、日経平均は33円高と小幅ながらも反発となりました。

新興市場ではジャスダック平均は4日続伸。テラやシンバイオが買われ、日本マクドナルドホールディングスは連日の年初来高値更新。2018年6月以来、2年ぶりに一時6000円台を回復しました。マザーズ指数も4日続伸。アンジェスやリボミックが買われ、トランスジェニックは炎症可視化マウスを材料にストップ高。対してオンコセラピーが反落、PSSは12日ぶりの下落となりました。

チャート上では高値圏での揉み合い商状。陽線で5日移動平均線がサポートとなっているものの、前日高値を更新できずに上値も重い状態。騰落レシオは141%、25日移動平均線からの上方乖離は8.65%と依然過熱気味です。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞6月11日(木)紙面1面記事掲載

驚異の株価復元力

鈴木一之です。世界中で株式市場の上昇が続いています。米国の株式市場ではとうとうNASDAQが史上最高値を更新しました。NYダウ工業株も3カ月ぶりの高値を記録しており、あまりの復元力のスピードに誰もが驚いています。株式市場に限定すれば、「コロナ危機」で受けたダメージはほぼすべて埋め戻したようにも見えます。

米国ばかりではありません。株価の戻り歩調が目立っているのは、先進国ではドイツ、イギリス、新興国でもインド、ブラジル、ロシアがいずれも3カ月ぶりの高値まで達しています。日本も日経平均はそれらの国とほぼ同じペースで値を戻しています。

新型コロナウイルスによる感染者の拡大を食い止めるために、世界中で都市が封鎖され、商業施設は休業を余儀なくされ、工場での生産活動もストップしました。航空便は全面的に運休とされ、人々は職場を失う恐怖と戦いながら自宅にとどまって、子どもたちは学校に行けず、世界中の経済が一時は完全に停止するという前代未聞の状況に置かれました。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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6月10日(水)☆[概況/大引け]

買いそびれていた投資家からの買いが入り、持ち直した。タカラバイオはストップ高。不動産と建設は安い

大引けの日経平均は23,124.95円の33.92円高、TOPIXは1,624.71ポイントの3.72ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は943、値下がり銘柄数は1,142。出来高は12億5,774万株、売買代金は2兆2,934億円。
NYダウ反落を受けて朝方は続落となったが、買いそびれていた投資家からの買いが入り、持ち直した。

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