xenoBrainによるAI解析
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アフターコロナの世界経済がわかる必見の50シナリオを分析。今回は米国トランプ大統領選敗北シナリオをピックアップ。今秋に迫った米大統領選。コロナ禍の影響で景気減速から再選危うしとの見方も囁かれる状況です。今後のアクションを考える一つの指針としてお役立てください。
米国トランプ大統領選敗北シナリオ*出所:
公共投資の縮小と国際協調路線により一部業界に減益示唆
トランプ大統領は自国第一主義・経済中心であったが、対立候補のバイデン氏が当選した場合、国際協調・公益政策強化が図られると考えられている。
バイデン氏は予算の一部を医療制度改革や学生ローン免除に投じるされているため、トランプ氏と比較して公共投資予算の減少が見込まれることから、土木工事に用いられる油圧ショベルやクレーン等の需要の減少が予測された。
国際協調の観点では、TPP復帰により米国産の安い農畜産物輸入が増加することから、農畜産業界に打撃が予測される。
対イラン政策で核合意が再度成立する場合には、中東地政学リスクが低下し、エネルギー価格が下落することで、エネルギー業界に減益影響が生じる可能性もある。
一方、米中貿易戦争の緩和やファーウェイ禁輸措置の解除による電子部品メーカーの増益も予測された。
また、バイデン氏は医療・環境・教育の3点で以下の政策を打ち出している。
医療については、オバマケア継続やメディケア(高齢者医療保険)拡大により制度の充実が図られ、医療業界に増益が予測される。
環境については、環境規制が厳しくなることによる再生可能エネルギーへの投資促進により、発電施設建設需要の増加が予測される。
教育についてはバイデン氏が米国民の大きな負担である学生ローン免除を政策として掲げており、可処分所得増加により自動車や住宅の需要が増加すると予測された。
「米国トランプ大統領選敗北」の企業別影響予測ランキングは次回。減益可能性、そして増益可能性を掲載予定です。