大引けの日経平均は23,360.30円の40.93円高、TOPIXは1,646.42ポイントの8.02ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,600、値下がり銘柄数は488。出来高は14億9,974万株、売買代金は2兆7,151億円。
日本の4連休明け後の米国株と為替相場の水準を予測しがたいため、日経平均は小動きに終始したが、政策関連に対する物色意欲は旺盛だった。
政府が来年、デジタル庁を新設すると恩恵を受けると期待されたNECや富士通、NTTデータ、IIJ(3774)、ネットワンシステムズが買われた。
田村厚労相が体外受精などの不妊治療への助成金を増額すると発表したことで、あすか製薬と富士製薬も高く、東証マザーズ市場では不妊治療向けに子宮内膜を厚くする血液由来成長因子の加工受託を行っているセルソースも買われた。
リニカルは北里研究所から新型コロナ治療薬の治験業務受託で急騰した。
他方、菅首相が総務相に携帯料金引き下げ指示と伝わり、NTTドコモは年初来安値更新となり、KDDIやソフトバンクも安い。
クスリのアオキは第1四半期が好決算だったが、通期業績予想を据え置いたため売られた。
業種別上昇率上位は紙パルプ、海運、その他製品、陸運、建設で、下落率上位は情報通信、ゴム、証券、医薬品、保険。