バルミューダ(6612)が12月16日、マザーズに新規上場する。

空調関連、キッチン関連など家電製品の企画、デザイン、設計、開発、国内外での販売を行うファブレス(自社工場を保有しない)メーカー。

空調関連は、「扇風機(GreenFanシリーズ)」が累計で50万台以上を販売する代表的な製品。DCブラシレスモーターを搭載するほか、二重構造の羽根が自然界と同じ風を作り出す。ほかに、水を上から注ぎ入れるだけで給水ができるタンクレス構造の「加湿器(Rain)」、航空機のジェットエンジン技術を応用した「空気清浄機(BALMUDA The Pure)」(2019年3月発売)、送風と同時に脱臭が可能な「ポータブルサーキュレーター(GreenFan C2)」(19年7月発売)を展開している。

キッチン関連では、「スチームトースター(BALMUDA The Toaster)」は独自のスチームテクノロジーと温度制御で、簡単においしいトーストを作ることができるトースターとして、累計で100万台以上を販売している。ほかに、手になずむハンドルと湯切れの良いノズルを採用し、注ぎ心地を追求した「電気ケトル(BALMUDA The Pot)」などを展開している。

今年6月には新製品として楽曲に合わせて輝くLEDユニットを搭載したワイヤレススピーカー「BALMUDA The Speaker」を発売して製品ラインアップの拡充を行った。

欧州を中心に製品の販売を行う連結子会社を持つほか、今年4月には北米への製品販売を開始した。

20年12月期の業績は、新型コロナの影響による巣ごもり需要の拡大を受け、国内売上高を中心に堅調に推移すると想定。売上高123億3,100万円(前期比13.7%増)、経常利益12億600万円(同15.1%増)の予想。

●事業内容=家電製品の企画・製造・販売
●本社=東京都武蔵野市境南町5-1-21
●代表者=寺尾玄代表取締役社長
●設立=2003年3月
●上場前資本金=5,300万円
●発行済み株式数=773万5,000株(上場時)
●筆頭株主=寺尾玄(上場前85.11%)
●公募株式数=123万5,000株
●売出株式数=20万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が21万5,200株)
●仮条件=11月26日に決定
●ブックビル期間=11月30日から12月4日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、丸三、エース、極東、岩井コスモ