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IPO2020年11月27日

新規上場紹介 ヤプリ 12月22日 マザーズ ノーコードでアプリ開発可能に

ヤプリ(4168)が12月22日、マザーズに新規上場する。

アプリ開発技術がなくてもノーコード(プログラミング不要)で開発、運用できるアプリ運営プラットフォーム「Yappliシステム」をSaaS(クラウドでソフトウエアを提供)を展開している。

通常、スマートフォンのアプリ開発はiosとアンドロイドの2つの異なるプログラミング言語で開発され、手間やコストが掛かった。外注しても、運用を含めた費用負担は大きくなる。「Yappliシステム」を利用すれば、アプリ開発の技術がなくても簡単な操作でデザインの設計、変更、機能の登録などがワンストップででき、iosとアンドロイド両方での開発、運用が同時に可能になる。

さらに、ユーザーのアプリ活用状況のデータ分析や、最新OS(基本ソフト)に対応するためのアップデートもクラウドで素早く自動対応している。スマホ向けのノーコードプラットフォームは世界的にも珍しいとしている。

1アプリ1契約としており、初期制作収入とシステム利用料や保守運営料を含んだ月額利用料が同社の売上高となる。2020年9月末時点で、契約アプリ件数527件、累計アプリダウンロード数は約6,500万件に上る。月次解約率は1%未満を継続。有料オプション機能などで顧客単価も順調に上昇。中長期的には新機能の開発や海外展開も検討していく。

20年12月期の業績は、売上高23億7,000万円(前期比37.7%増)、営業損益は6億1,900万円の赤字(前期は7億8,800万円の赤字)を見込んでいる。

概要

●事業内容=スマホアプリの開発・運用・分析をノーコード(プログラミング不要)で提供するアプリプラットフォ―ム「Yappli」の運営
●本社=東京都港区六本木3-2-1住友不動産六本木グランドタワー41階
●代表者=庵原保文代表取締役社長CEO
●設立=2013年2月
●上場前資本金=14億7,240万2,000円
●発行済み株式数=1,166万3,600株(上場時)
●筆頭株主=庵原保文(上場前18.72%)
●公募株式数=35万株
●売出株式数=449万5,400株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が72万6,600株)
●仮条件=12月2日に決定
●ブックビル期間=12月4日から10日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、大和、野村、SBI、マネックス

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.12 1,021 ▼162 ▼27.53 0
2019.12 1,721 ▼798 ▼105.72 0
2020.12(予) 2,370 ▼653 ▼72.57 0
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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