交換できるくん(7695)が12月23日、東証マザーズに新規上場する。
住宅設備機器とその交換工事をセットで販売するeコマース(電子商取引)事業を展開している。蛇口・水栓、給湯器、トイレなど生活必需品の販売・交換に特化して効率化を進めるとともに、高い技術力を生かして低価格で高品質のサービスを提供する。
集客の要はウエブ媒体である「交換できるくん」。商品紹介をはじめ、施工事例やユーザーレビューの蓄積により、有益なコンテンツを提供している。
また、見積もり依頼から工事日程の調整まで、すべての工程をインターネットでやりとりすることで、透明性の高い料金体系の提示を可能にした。具体的には、利用者が見積もりフォームに写真を送付すると、個別訪問による現地調査を行わずに、機器の設置可否やオプション工事の有無が確認できる。
主要取り扱いメーカーはリンナイ、TOTO、LIXIL、パナソニックなどで、施工実績は年間3万件超に及ぶ。同社が定める水準を満たした正社員、もしくは契約パートナーが施工に当たるほか、最長10年間の工事保証を提供している。
2021年3月期業績は、売上高47億円(前期比17.3%増)、経常利益2億3,000万円(同34.0%増)を見込む。 キッチン・トイレや浴室まわりなど、日常生活に欠かせない設備の交換需要は旺盛。検索エンジン最適化の取り組みによって、新規顧客の獲得も進捗している。
概要
●事業内容=インターネットを利用した住宅設備機器の販売
●本社=東京都渋谷区東1-26-20
●代表者=栗原将代表取締役社長
●設立=1998年11月
●上場前資本金=1億1,325万円
●発行済み株式数=217株(上場時)
●筆頭株主=CRESCUNT(上場前46.11%)
●公募株式数=10万株
●売出株式数=25万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が5万2,500株)
●仮条件=12月4日に決定
●ブックビル期間=12月8日から14日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、SMBC日興、楽天、エース、東洋、極東、エイチ・エス、岩井コスモ、藍澤、むさし、水戸、あかつき
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.3 | 3,426 | ▼81 | ▼65.59 | 0 |
2020.3 | 4,008 | 171 | 64.51 | 0 |
2021.3(予) | 4,700 | 230 | 87.56 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 | ||||
▼は赤字 |