12月7日(月)のマーケット
前週末の米国市場でNYダウは4日続伸、主要3指数は最高値を更新。11月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比24万5千人増と、10月の61万人増(改定値)から伸びが大幅に鈍化し、市場予想の46万9千人増も下回った。しかし、これで追加経済対策の早期成立が必要という見方が強まり、景気敏感株が買われ、国債増発観測により長期金利が上昇したことを受けて金融株も物色された。NYダウは前日比248ドル高(0.83%高)の3万218ドル。ナスダックも続伸。半導体関連のマイクロン・テクノロジーや直近新規公開株のルミナー・テクノロジーズ(自動運転車向けのセンサー技術)が買われた。ナスダック総合指数は前日比87ポイント高(0.70%高)の1万2,464ポイント。本日の東京市場は、週末の米国市場の最高値更新を好感し高寄りでのスタート。寄り付きが高値(143円高)となり、その後は軟調な展開。新型コロナウイルスの重症患者の増加による医療体制逼迫や香港株安が嫌気され、2万6,500円で何とか踏み留まった形。大引けの日経平均は203円安の2万6,547円と続落。売買代金は2兆2,428億円。TOPIXは15ポイント安の1,760ポイント。
新興市場も下落。ジャスダック平均は反落。テラ、小田原エンジ、IMVが大幅安。一方、ハマイは燃料電池関連として急騰。山王も水素透過膜での特許取得が材料視された。また、リチウムイオン電池関連の田中化研は続伸。マザーズ指数は3日続落。太陽電池製造装置のNPCが利食いでストップ安。BASEも下落。対して、オンライン健康相談事業のMRTが上昇。
チャート上では、5日移動平均線(2万6,739円)を割り込み、2万6,500円で下げ止まり。SQを前に軟調展開。
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注目記事 Pick up
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【NEW乾坤一擲(69) 「暴落3波」の始点を乗り越えるとき】
日本証券新聞12月8日(火)紙面1面記事掲載
「雲」抜け・NTT全値戻しが視界に
12月2日のザラバに2万6,899円まで駆け上がったあと、日経平均は伸び悩んでいる。移動平均線に対するプラス乖離率から見て「日経平均で見る限り、相場はひと休みがあっておかしくない」と前回(12月1日付)の当欄で“休養宣言”を出した。手前ミソながら、まずは読み筋どおり。だが、個別株への物色意欲は相変わらず強い。
さて、今回は29~30年前の大暴落局面についてひと言。熊手でかき集めるようにして得体の知れない不気味な売りが株価を圧した、証券市場史に残るバブル相場の崩壊劇だ。
11月初旬以降、地合いが劇的に好転しているというのに、「縁起でもない」と思われるかもしれない。しかし、日経平均が29年半ぶりの高水準に達した今、「過去を振り返ることで現在を知る」重要なポイントを迎えている。
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今日の市況概況
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12月7日(月)☆[概況/大引け]
医療体制逼迫や香港株安を受け日経平均は続落。空運や精密、鉄鋼は安いが、水素関連のオーバルは大幅続伸となり商社が堅調
大引けの日経平均は26,547.44円の203.80円安、TOPIXは1,760.75ポイントの15.19ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は395、値下がり銘柄数は1,714。出来高は11億6,647万株、売買代金は2兆2,428億円。
新型コロナウイルスの重症患者の増加による医療体制逼迫や香港株安が影響し、日経平均は続落となった
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