IPO後の初決算通過、押し目買い好機!!
Webマーケティングのすべてを1社で完結
ジオコード(7357・JQ)は、新宿駅近くに本社を置き、Webマーケティングのすべてを1社で完結する「Webマーケティング事業」と、交通費・経費精算、勤怠管理、営業支援など各種業務効率化ツールを提供する「クラウド事業」を2本柱とする企業です。
メインビジネスであるWebマーケティング事業では、SEO(検索エンジン最適化サービス)など集客対策からサイト構築まで、すべて内製化。全サービスをワンストップで提供する「1社完結」が大きな強みとなっています。
元々はGoogleなどでの検索順位を上げるSEOが主体だったのですが、単にリンク先を考えるよりも、Webサイトそのものを改善する内部施策がより重要だと気付き、コンテンツ作成も手掛けるように。こうして作ったWebサイトへの流入を増加させるために、次はWeb広告の分野までを手掛けるようになりました。
Webマーケティングやコンテンツ作成などを手掛ける企業は多いものの、「1社完結」は実は多くなく、結果、同社は顧客と強い結び付きを実現できていることから、同事業は解約率の低い安定成長ビジネスとなっています。顧客規模は月間数十万円~数百万円程度と極端な大口が存在せず、業界も多岐にわたることも、安定的な成長を可能にしています。
顧客数の伸びに応じて担当する社員が必要になるため、現在は積極的に人材投資を行いながら成長を目指しています。
「クラウド事業」クロスセルで爆発的成長へ
ICカードを端末にタッチするだけで勤怠管理、交通費精算、経費精算ができる「ネクストICカード」と、営業の見える化、生産性向上を実現する「ネクストSFA」という2つのツールを「クラウド事業」で展開しています。
使い勝手の良さと低価格を武器に、営業支援ツール「ネクストSFA」が、新型コロナ禍においても大きく伸びています。会社側は「Webマーケティング事業」利用社など既存顧客に対するクロスセルを進めており、今後、大きな伸びが期待できそうです。なお、この事業は変動費比率が低く、売上高の伸び以上に利益が見込めるストック型収益のため、成長が“爆発的に”進む可能性もあります。
(福の神ポイント) 人手がかかる「Webマーケティング事業」という参入障壁の高いビジネスで安定成長を図り、その収益で、急成長が期待できる「クラウド事業」に投資。昨年11月、東証JASDAQにIPO(新規上場)できたことで、BtoBビジネスにおいては認知度・信頼度のUPによる追い風も加速されます。
1月14日に発表した2021年2月期第3四半期累計(3~11月)の経常利益は1億400万円となり、通期計画1億6,900万円に対する進捗率は61.5%となっています。元々第4四半期偏重なので、この決算は計画線通りなのですが、進捗率の悪さだけを短絡的に悪材料ととらえられ、株価が急落しています。現状は絶好の押し目買いの好機となりそうです。