2月15日(月)のマーケット
前週末の米国株式市場は上昇。NYダウは反発。長期金利上昇を受けてJPモルガン・チェースなどの金融株が買われ、電気自動車向けバッテリーメーカーのクアンタムスケープが急騰。NYダウは27ドル高(0.09%高)の31,458ドル。ナスダックは続伸。半導体メーカーのAMDと暗号資産関連のペイパルが買われ、ビットコインマイニング企業のライオット・ブロックチェーンが高い。ナスダック総合指数は前日比69ポイント高(0.50%高)の14,095ポイント。
週明けの東京市場は、取引開始前に発表された10~12月期実質GDPが前期比年率12.7%増となり、市場予想平均の10.1%増を上回ったことを好感し上昇でのスタート。日経平均は寄り後に上昇ピッチを速め1990年8月以来の3万円大台に到達。急ピッチでの上昇と大台達成感から上げ幅を縮める場面も見られたが、企業決算が好調なことから買い安心感が広がり3万円の大台乗せとなった。大引けの日経平均は564円高の3万84円。売買代金は2兆6,038億円。TOPIXは20ポイント高の1,953ポイント。
新興市場はまちまちの展開。ジャスダック平均は6日ぶりに小幅反落。東証1部市場に人気を奪われた格好。BBタワーや不二精機、不二硝子が下落。一方で大阪油化は好決算を受けてストップ高。マザーズ指数は小幅に3日続伸。ロジザードは業績上方修正でストップ高。また、フリークアウトは第1四半期で通期営業利益計画を超過したことでストップ高。ライトアップも業績上方修正と株式分割、株主優待制度の新設を発表しストップ高。対して、AIinsideとバルミューダは下落。
チャート上では、大陽線を引きボリンジャーバンドの+2σ(2万9,763円)を上放れて、一気に3万円の大台に到達。目先は+3σ(3万306円)方向へ向けの動きが想定される。
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注目記事 Pick up
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【話題のJPモルガン証券も超強気レポート 31年ぶり「日経平均3万円」あっさり到達】
日本証券新聞2月16日(火)紙面1面TOP記事掲載
狙いは高ベータ銘柄
一体誰が予想しただろうか。閑散なはずの週明けの大台クリアを。前週末のニューヨークダウは、高値更新とはいえ27.70ドル高止まり。15日には米国市場休場を控え、中国、香港、台湾も春節休暇中。ところが、15日の日経平均は朝方からするすると上昇し、引け際一時572.27円高の3万92.34円を記録。1990年8月2日(イラク軍がクウェート侵攻)に割り込んで以来の大台にあっさり到達した。
「決算発表一巡で今週は手掛かり材料難。3万円大台を前に目先上値の重い展開となりそうだ。と、いうのがコンセンサスだろう。であるなら意外にあっさりと3万円をつける場面があるかも」とは、寄り前に発行されたマネックス証券・広木隆チーフ・ストラテジスト(写真)の週間展望。これを地で行く展開には「バブル級」とも言える地合いの強さが象徴されているかのようだ。
大台到達後伸び悩む場面もあったが、ひとまずの達成感で目先筋の利食いが生じるのは定石通りだ。広木氏の相場の見方については9日付本紙で紹介したばかりなので、重複は避けたいが、2017年11月から唱え続けてきた「日経平均3万円」達成について、「感慨深いものがあるが、これで終わるわけでは決してなく、むしろこれから。目先の利食いは出ても、『ヤレヤレの売り』などは存在せず、今後も買い遅れた向きが慌てて買ってくる。米国追加経済対策やワクチン効果なども踏まえれば、3万円は単なる通過点にすぎない」などと語っていた。
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今日の市況概況
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2月15日(月)☆[概況/大引け]
日経平均は3万円乗せ。10~12月期GDPを好感。ファーストリテやソフトバンクGが買われ、オリンパスは上方修正で大幅高。銀行株と石油関連も高い
大引けの日経平均は30,084.15円の564.08円高、TOPIXは1,953.94ポイントの20.06ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,339、値下がり銘柄数は773。出来高は12億7,591万株、売買代金は2兆6,038億円。
10~12月期実質GDPは前期比年率12.7%増となり、市場予想平均の10.1%増を上回った。
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