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コラム2021年2月17日

【本日のマーケット】2月17日(水)

2月17(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは続伸。米政府の各州に配布する新型コロナウイルスワクチンの拡大策が好感された。セールスフォースが買われ、ボーイングも高く、長期金利上昇で金融株も上昇。NYダウは64ドル高(0.20%)の31,522ドル。ナスダックは反落。テスラやAMD、燃料電池メーカーのプラグパワーが下落。ビットコインが初の5万ドル台となったが、ビットコイン関連のマイクロストラテジーは利益確保の売りに押された。ナスダック総合指数は47ポイント安(0.34%)の14,047ポイント。

本日の東京市場は反落スタート。前日の米国で長期金利上昇に伴い、ハイテク株が売られた影響で、ソフトバンクグループや東京エレクトロンが下落。前日までの2日間で1000円近くの上昇となっていたことから、利食い売りも出て3万200円水準まで下落。しかし、ワクチン接種の開始を受けて景気回復の思惑も働き底堅く推移し、東証1部市場では値上がり銘柄数の方が多い状況。TOPIXは一時的にプラス圏に浮上する場面も見られた。大引けの日経平均は175円安の3万292円。売買代金は2兆7670億円。TOPIXは3ポイント安の1,961ポイント。

新興市場はまちまちの展開。ジャスダック平均は反発。GMOFHDとトレイダーズが上昇。ベクターは「みんなの電子署名」の提供開始でストップ高。一方でテクノホライゾンは下落。マザーズ指数は5日ぶりに反落。BASEやメルカリ、エネチェンジが下落。対して、QDレーザとライトアップへの買いが続き、フィットネスクラブのFFJや旅行関連のHANATOURと旅工房も大幅高。

チャート上では、ボリンジャーバンドの+2σ(3万232円)で下げ止まった格好となった。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞2月18日(木)紙面1面記事掲載

物色の二極化」状況では好決算銘柄にシフトを 大胆な業務改善推進もプラス

鈴木一之です。決算発表シーズンがほぼ終了し、主力の3月決算企業の業績が出そろいました。ここに至るまでの道のりは未曾有の苦難の連続だったでしょうが、結果だけを見ればたいへん好調とみることができます。

ソニー(6758)はゲーム、音楽、家電、センサーすべての部門が好調で、2021年3月期の営業利益を9,400億円(11%増)へと、従来の7,000億円から大幅に増額修正しました。トヨタ自動車(7203)も好調で、今年(1~12月)の世界生産台数を920万台(前年比2%増)と過去最高に達する見通しを打ち出しました。コロナ禍の盛況で例年よりも遅い方針発表となりますが、中国と米国で販売が伸びています。

富士フイルムHD(4901)が今通期で最終1,600億円(28%増)の過去最高益見通しを明らかにし、ソフトバンクG(9984)もビジョンファンドを含むファンド事業が2兆円を超える黒字を計上しました。前年の3,290億円の赤字から大幅に好転しています。シマノ(7309)は、自転車と釣り具が好調で今12月期の最終利益が765億円(21%増)とやはり最高益を更新しそうです。オムロン(6645)は通期の減益見通しから一転して(27%減→2%増の)増益に変わります。業績好調のエムスリー(2413)も通期の見通しはまだ明らかにしていませんが9カ月累計の最終利益は前年比6割以上も伸びることが確実です。

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今日の市況概況
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2月17日(水)☆[概況/大引け]

反落。ワクチン接種開始を受けて、オンライン診療関連と巣ごもり関連は売られ、旅行レジャーや結婚式場、スポーツクラブは高い

大引けの日経平均は30,292.19円の175.56円安、TOPIXは1,961.49ポイントの3.59ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は1,145、値下がり銘柄数は965。出来高は13億7,152万株、売買代金は2兆7,670億円。
日経平均は反落したが、東証1部全体では上昇銘柄数の方が多かった。

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