イー・ロジット(9327)が3月26日、JASDAQに新規上場する。
通販事業者に対して、商品管理、ピッキング、流通加工、梱包、配送、代金回収などの一連の物流業務を行う物流代行サービス。通販事業者の通販サイトの運営に係わる、商品撮影、受注処理および問い合わせ対応などのカスタマーサポートを代わりに行う運営代行サービスを行っている。通販サイトの運営についての代行を一括で提供するフルフィルメントサービスとして通販事業者のニーズに対応したサービスを提供している。
また、通販物流事業で培ったノウハウの蓄積を活かし、会員メルマガなどによる情報提供、物流知識や改善のセミナーおよび通販事業者の物流現場の改善コンサルティングを有料で提供する物流コンサルティングサービスも展開している。
物流代行の拠点として、6つのFC(都内、埼玉県各2、千葉県、大阪市各1)と三鷹サテライトセンター(東京都)を展開している。2019年3月末の総延床面積は1万3,800坪、足立FCと大阪FCの開設で20年3月末は3万3,200坪、習志野FCの開設で21年1月末時点は3万7,900坪と取引先の増加に対応して、FCは拡大を続けている。
20年以上にわたり、通販物流事業者の物流代行サービスを続けてきたが、同サービスのリーディングカンパニーを目指し、①グローバルな視点での活動②顧客ニーズの変化に対応するFC運営③人材開発―を推進していく。
BtoC-EC(消費者向け電子商取引)は、10年(市場規模7兆7,800億円、EC化率2.84%)から19年(同19兆3,609億円、同6.76%)と、ともに過去10年間拡大傾向が続いてきた。今後も引き続き拡大が予想されている。
新型コロナウイルス感染症拡大により、「巣ごもり消費」の傾向が強くなっている。同社の顧客である通販事業者が属するEC市場は拡大傾向にある。
21年3月期の業績は、売上高106億3,100万円(前期比26.8%増)、経常利益2億1,600万円(同2.1倍)を見込んでいる。配当は未定(前期は2円)。
概要
●事業内容=インターネット通販事業者の物流代行および物流業務コンサルティング
●本社=東京都千代田区神田練塀町68番地
●代表者=角井亮一代表取締役社長
●設立=2000年2月
●上場前資本金=1億2,000万円
●発行済み株式数=340万株(上場時)
●筆頭株主=プログレス(上場前24.99%)
●公募株式数=54万株
●売出株式数=37万5,600株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が13万3,200株)
●仮条件=3月8日に決定
●ブックビル期間=3月10日から16日まで
●引受証券=いちよし(主幹事)、みずほ、SBI、岩井コスモ、岡三、東海東京、極東、東洋、マネックス、楽天
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.3 | 7,446 | 389 | 99.89 | 6.75 |
2020.3 | 8,385 | 102 | 28.35 | 2 |
2021.3(予) | 10,631 | 216 | 47.04 | 未定 |
※単位100万円、1株利益は円 |