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IPO2021年3月10日

新規上場紹介 Appier Group 3月30日 マザーズ AIプラットフォームを提供

Appier Group(4180)が30日、マザーズに新規上場する。

最先端の機械学習を活用したAI技術によって、企業が持つマーケティングやセールスのデータ価値を高めるプラットフォームを提供している。

企業の多くは優良なデータを持っていながら、データの断片化や人材不足といった課題を抱えて有効活用ができていない。これに対し、Appier GroupのAIプラットフォームは、深層学習(ディープラーニング)技術によって、各種ソースから得たフォーマットの異なるデータを統合して、データ断片化という問題を解決する。また、これらの統合データを活用して、最先端のAIモデルを自動的に構築するソフトウェアを提供することで人材不足の問題も解消できる。このAIプラットフォームは多くのアプリケーションと連携可能なため、顧客企業のビジネスに好影響をもたらすといった利点もある。

AIプラットフォーム上で提供されるソリューションは、最先端のモデルによって将来予測を行うという特徴を持つ。AIが最も生涯価値の高いユーザーを予測して望ましい投資対効果を実現したり、購入をためらっているユーザーを発見して、期間限定のディスカウントなど効果的なオファーを提案することで購入に導くことを可能にする。

顧客の多くは消費者向け企業であるため、潜在ユーザーの予測や獲得、維持、販売に至るマーケティングなど全てのプロセスを一貫してサポートする。これらのアプローチによって、マーケティングとセールス各段階で顧客企業の課題解決を支援。また、SaaSのプラットフォームとして提供することにより、課題解決のために必要な開発時間とコストを大幅に削減することもできる。

現在、グループ企業は東京のほかに15の国・地域に17拠点を構え、827の企業グループにサービスを提供している。本社は東京にあるものの、グループの開発拠点は台湾に置いている。

2021年12月期業績は、売上高109億4,300万円(前期比22%増)、営業損益は15億5,100万円の赤字(前期は15億7,800万円の赤字)を見込む。

概要

●事業内容=最先端の機械学習を活用したAI技術によって、マーケティングとセールスの領域において、企業の持つデータが真の価値を発揮することを可能にするAIプラットフォームの提供
●本社==東京都港区愛宕2-5-1
●代表者=游直翰代表取締役CEO
●設立=2018年4月(実質上2012年6月)
●上場前資本金=606万3,000円
●発行済み株式数=9,987万2,490株(上場時)
●筆頭株主=Plaxie Inc.(上場前18.54%)
●公募株式数=910万1,000株
●売出株式数=953万1,200株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が98万4,700株)
●仮条件=3月12日に決定
●ブックビル期間=3月 15日から19日まで
●引受証券=SMBC日興、みずほ、BofA(共同主幹事)、野村、楽天、SBI、UBS

業績推移(連結)

売上高 営業利益 1株利益 配当
2019.12 7,220 ▼2,361 ▼25.89 0
2020.12 8,970 ▼1,578 ▼16.02 0
2021.12(予) 10,943 ▼1,551 ▼17.13 0
※単位100万円、1株利益は円
▼は赤字

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