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IPO2021年3月11日

新規上場紹介 オキサイド 4月5日 マザーズ 光学分野の製品を開発・製造・販売

オキサイド(6521)が4月5日、マザーズに新規上場する。

単結晶、光部品(光デバイス)、レーザ光源、光計測装置などの光学関連製品を、主に光を使った計測分野の装置メーカーや光学製品メーカー向けに開発・製造・販売している。2014年には、経済産業省の「グローバルニッチトップ100選」にも選定された。

20年2月期の顧客は160社を超えている。製品の用途から、「半導体事業」「ヘルスケア事業」「光計測・新領域事業」の3つの事業に区分している。

半導体事業は、半導体ウエハの検査装置メーカー向けの単結晶・レーザの開発・製造・販売を行っている。同社の単結晶のうち、非線形光学効果の強い単結晶およびその単結晶を搭載したレーザは波長や出力をはじめとする各種性能・品質の観点から、販売先の最新機種に搭載されている。20年2月期の全体の売上高に占める半導体事業の比率は約42%となっている。

ヘルスケア事業は、がんの診断に使用されるPET検査装置に搭載されるいシンチレータ単結晶の開発・製造・販売を行っている。全身検査用PET検査装置に採用されている同社のシンチレータ単結晶は世界市場の約20%のシェアを獲得している。同社のシンチレータ単結晶は、乳房検査専用PET検査装置や重粒子を用いたがん治療中の粒子線位置をリアルタイムで確認することができるOpen-PET検査装置に採用されている。ヘルスケア事業は全体の売上高の約39%を占めている。

光計測・新領域事業は、国内外の光計測機器・光学製品メーカーおよび大学などの研究機関に単結晶、光部品、レーザ光源および光学装置を開発・製造・販売を行っている。全体の売上高に占める比率は約19%。主な製品は、光学的ノイズ測定器(主な用途は、プロジェクター、照明)、波長変換部品(医療、理化学、情報家電など)、光アイソレータ用単結晶(5Gなど光通信)、光電子分光装置向けレーザ(物件基礎研究)。

21年2月期の業績は、売上高35億7,300万円(前期比16.5%増)、経常利益2億7,600万円(同2.6倍)の見込み。

概要

●事業内容=光学分野における酸化物単結晶、光部品、レーザ光源、計測装置などの開発・製造・販売
●本社=山梨県北杜市武川町牧原1747番地1
●代表者=古川保典代表取締役社長(CEO)
●設立=2000年10月
●上場前資本金=4億550万円
●発行済み株式数=453万1,500株(上場時)
●筆頭株主=古川保典(上場前19.71%)
●公募株式数=75万株
●売出株式数=33万2,900株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が16万2,400株)
●仮条件=3月16日に決定
●ブックビル期間=3月 18日から24日まで
●引受証券=野村(主幹事)、大和、SMBC日興、楽天、マネックス、極東、水戸、SBI、岡三、岩井コスモ

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.2 2,608 87 40.04 0
2020.2 3,065 104 20.46 0
2021.2(予) 3,573 276 66.77 0
※単位100万円、1株利益は円

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