3月10日（水）のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは3日続伸。OECDが世界の経済成長率予測を今年5.6％(前回12月予想4.2％)、来年4.0％(同3.7％)に上方修正。新型コロナウイルスワクチン接種の進展や、米国の大規模な追加経済対策の効果が期待される。また、3年債入札が好調で長期金利が低下したため、NYダウは一時347ドル高まで上昇となったが、四半期末を控えた売りが出て、終盤伸び悩み。NYダウは30ドル高（0.10%高）の31,832ドル。長期金利低下でハイテク株が買われたため、ナスダックは急反発。テスラやエヌビディア、AMDが上昇。ナスダック総合指数は前日比464ポイント高(3.69％高)の13,073ポイント。

本日の東京市場は、ナスダックの急反発を受けて買い先行でのスタート。電機株や半導体株を中心に上昇し、寄付き後に205円高の2万9233円まで買い進まれたが、買い一巡後に伸び悩み、一時小幅安に。今週は金曜日にメジャーSQを控えていることから、様々思惑も働き、もみ合いでの推移。大引けの日経平均は8円高の2万9036円。売買代金は2兆8,999億円。TOPIXは2ポイント高の1,919ポイント。

新興市場ももみ合いの展開。ジャスダック平均は小幅に4日続伸。新都HDは厚労省に医療用マスク500万枚販売で10億円の売り上げ計上を好感しストップ高。低位株物色で大塚家具が物色された。メディシノバは米国生物医学先端研究開発機構と提携合意でストップ高。一方で、出前館や室町ケミカルは下落。マザーズ指数も小幅続伸。アンジェスが買われ、バルミューダが続伸。対して、BASEやメルカリ、ロゼッタが下落。

チャート上では、5日移動平均線（2万8920円）上での推移となるも25日移動平均線（2万9416円）までは届かず。先ずは目前の一目均衡表の転換線（2万9152円）上に浮上したいところ。

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日本証券新聞3月11日（木）紙面1面TOP記事掲載

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