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IPO2016年3月8日

☆新規上場紹介 エボラブルアジア(6191) オンライン旅行専業から「IT開発受託」業者へ

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エボラブルアジア(6191)が3月31日、マザーズに新規上場する。

2007年に「オンライン旅行」事業者として創業した同社。現在は「ワン・アジア(アジアはひとつに)」とのビジョンの下、ベトナムを拠点にエンジニアを多数抱える「ITオフショア(海外委託)開発」との両輪で高成長を続けている。

現在も売上高の過半を占めるオンライン旅行事業では、国内航空券を中心とした旅行商品のインターネット販売を手掛ける。強みは「広範な販路」で、①自社媒体直販(BtoC)、②OEM提供(BtoBtoC)、③ホールセール(BtoB)④法人出張手配との4パターンをカバーする。

具体的には、①では個人向けに航空券やホテルを販売する「TRIP STAR」など6つのサイトを運営し、②では300社以上の顧客企業向けに①をベースにしたサイトの運営を代行する。③では旅行会社向けに旅行商品の卸売りを手掛け、④では出張の多い企業300社以上に対して予約・管理サービスを無償で提供している。加えて近年はこれらノウハウを活用し、アジアを中心とした現地旅行代理店や媒体運営者向けOEMにも対応。盛り上がるインバウンド(訪日観光客)需要ももれなく取り込んでいる。

「ITオフショア開発」事業ではベトナムのホーチミンとハノイ、ダナンの3カ所に拠点を置き、主にEコマース(電子商取引)会社やWEBソリューション会社、ゲーム会社、システム開発会社などから案件を受託する。現在は約500人のエンジニアを抱えるほか、入社希望者6,000人以上のデータベースを保有している。

一般的なオフショア開発が余力人員を割り当てるのに対し、同社では、案件ごとに専任スタッフを採用して新規にチームを結成する「ラボ型」サービスを提供。採用段階で案件にマッチした人材が確保できるといった利点が選好されているという。

なお、会社側は上場での調達資金をもって、外注が盛んな米国にも「ITオフショア開発」拠点を設けるとするほか、「2020年までにエンジニア1万人」との目標を掲げている。

概 要
事業内容主に国内航空券のインターネット販売に特化したオンライン旅行事業、訪日旅行事業、アジアでIT開発を行うITオフショア開発事業
本社東京都港区芝3−5−5
代表者吉村英毅
設立2007年5月
上場前資本金3億8,013万円
発行済株式数(上場時)536万8,100株(上場時)
筆頭株主大石崇徳(上場前 53.41%)
公募株式数620,000株
売出株式数377,200株(オーバアロットメント 149,500株)
初値2,670円(48.3%高)
公開価格1,800円(3/22)
ブックビル仮条件1,660〜1,800円(3/10)
ブックビル期間3月14日〜3月18日
引受証券SBI(主幹事)、岩井コスモ、エイチ・エス、岡三、東洋、マネックス、水戸、藍澤、エース、日本アジア

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/91,451百万円93百万円9.84円ー円
2015/92,754百万円305百万円37.70円ー円
2016/9(予想)3,669百万円449百万円53.47円ー円

[本紙3月9日付2面]

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