4月13日(火)のマーケット
前日の米国株式市場でNYダウは4日ぶりに反落。決算発表シーズンを控え、様子見姿勢となった。NYダウは55ドル安(0.16%安)の33,745ドル。ナスダックは3日ぶりに反落。エヌビディアはサーバーマイクロプロセッサーの投入計画で買われ、インテルは競争激化が警戒され売られた。ナスダック総合指数は前日比50ポイント安(0.36%安)の13,850ポイント。S&P500指数は前日比0.8ポイント安(0.02%安)の4,127。
本日の東京市場は、反発でのスタート。昨日229円安となったが、東証1部では上昇銘柄数が1,292と約6割となるなど、日経平均の下落幅の割には底堅い印象もあり、本日は買いが入り反発。また、野村証券は日経平均の予測値を引上げ、2021年12月末を3万円から3万2000円、2021年度のレンジは2万8500円~3万5000円とした。後場寄り後には350円超に買い進まれて、2万9900円近辺まで上昇。大引けの日経平均は212円高の2万9751円。売買代金は2兆3028億円。TOPIXは3ポイント高の1,958ポイント。
新興市場も反発。ジャスダック平均は反発。シキノハイテックは顔認証の画像センシングに最適なUSBカメラを販売開始で急騰。また、福島第一原発の処理水海洋放出方針を受けて、トリチウム分離技術のイメージワンが物色された。一方で、出前館、サン電子は下落。マザーズ指数は小動き。QDレーザはSMBC日興証券が新規「1」との発表を受け大幅高。オキサイドは決算発表を受けて急伸。対して、AppierやPアンチエイジ、ブレイドは下落。
チャート上では、上ヒゲを引き2万9900円近辺での上値の重さを感じさせるが、5日移動平均線(2万9699円)上に浮上となった。
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【“国内最強”アクティビストの視点 ストラテジックキャピタル 丸木強代表取締役に聞く】
日本証券新聞4月14日(水)紙面1面TOP記事掲載
「TOB不成立」乗り越え、文化シヤ、タチエス、そしてワキタへ
“国内アクティビストの雄”ストラテジックキャピタルの積極的な動きが関心を集めている。保有比率3割を目指した京阪神ビルディングTOB(株式公開買い付け)が「不成立」に終わったのは1月13日のこと。以降の大量保有報告を追うと、有沢製作所(5208)と浅沼組(1852)を買い増したほか、文化シヤッター(5930)とタチエス(7239)を新規取得。1日にはワキタ(8125)への株主提案も公表している。丸木強代表取締役(写真)に話を聞いた。
――京阪神ビルTOB不成立は残念だった。
「やや不自然に株価が上がってしまい、市場の思惑主導でTOB価格を上回る期間も長かった」
――1月29日提出の報告書で保有割合が5%を下回り(4.87%)報告義務がなくなった。
「全株売却した。経営方針を正したいとの思いは実らなかったが、買いコストを2倍近く上回っていたので仕方がない」
――京阪神ビルはその後、大幅安した。大量の株を抱え込むより身軽になって良かったのでは。
「3割保有となれば言い分を聞いてもらえたかもしれない。現在の経営方針のままではまだ下がる可能性がある。選択肢としては、またトライしてみることもあり得るし、あるいは、ほかの誰かがやるかもしれない」
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今日の市況概況
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4月13日(火)☆[概況/大引け]
反発。ファーストリテが買われ、資生堂はみずほ証券が格上げ。MonotaROは第1四半期の売上高が計画を下回るペースで下落
大引けの日経平均は29,751.61円の212.88円高、TOPIXは1,958.55ポイントの3.96ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,111、値下がり銘柄数は975。出来高は10億1,661万株、売買代金は2兆3,028億円。
前日の日経平均は229円安となったが、東証1部全体では上昇銘柄が6割近かったため、底堅いと受け止められ、本日は買いが入り反発した。
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