5月10日（月）のマーケット 
前週末の米国株式市場でNYダウは5日続伸。4月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比26万6千人増と、市場予想の97万8千人増を大幅に下回ったことで、FRBによる量的緩和の縮小議論開始が遅れるという見方から、NYダウは最高値を更新。NYダウは229ドル（0.66%）高の34,777ドル。ナスダックは続伸。動画ストリーミング機器・ソフトウエア開発のロクは、4～6月の売上高見通しがアナリスト予想を上回り急反発。ナスダック総合指数は前日比119ポイント(0.88％)高の13,752ポイント。S＆P500指数は前日比30ポイント(0.74％)高の4,232。
週明けの東京市場は、NY市場の上昇を受けて3日続伸でのスタート。米雇用統計の不調は金融緩和の出口戦略を探るには時期尚早との思惑も働き、日経平均株価は一時328円高の2万9,685円まで上昇幅を拡げた。企業決算の発表シーズンとなっていることから様子見姿勢が強まり、後場からは上げ幅を縮小。大引けの日経平均は160円高の2万9,518円。売買代金は2兆4,641億円。TOPIXは19ポイント高の1,952ポイント。
新興市場はまちまちの展開。JASDAQ平均は小幅に3日続伸。サン電子が大幅続伸。二輪部品のデイトナは通期減益予想を増益予想に上方修正しストップ高。一方で、シンバイオ製薬が売られ、カーメイトは急反落。マザーズ指数は5日続落。JIG-SAWは第1四半期が大幅最終減益となり、ストップ安。ウェルスナビやQDレーザ、オキサイドが下落。対して、AIinsideは4日ぶりに反発。アンジェスは変異株ワクチンの開発に着手したことで買われた。
チャート上では、25日移動平均線（2万9,413円）を回復し、一目均衡表の雲抜けも示現。パラボリックも4月19日以来の陽転となった。
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注目記事 Pick up
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【「大量保有報告書」で読み解く(東証1、2部編)】
日本証券新聞5月11日（火）紙面1面TOP記事掲載
機関投資家が狙う銘柄はこれだ
ブラックロックはバリュー株とリートに矛先
世界最大級の資産運用会社であるブラックロックは、バリュー株の日本特殊陶業(5334)、ホテル系リートの星野リゾート(3287)、物流施設系リートのラサールロジポート(3466)を新規取得。星野リゾートについては今年に入り、1月にクァン・ミン・インベストメント、3月に三井住友トラスト・アセットマネジメントがそれぞれ買い増しを報告している。リートセクターで“安牌”とされる物流施設系では、しんきんアセットマネジメントによるSOSiLA物流リート(2979)の新規取得も確認された。
キャピタルGはデクセリアルズを取得
狙いをつけた銘柄を買い増すパターンが目立つ米キャピタル・グループは、デクセリアルズ(4980)の新規取得を報告。ご多分に漏れず4月22日付で7.37%に高めたことが分かった。
デクセリアルズは旧ソニーケミカル。反射防止フィルムはノートPC向けに加え、車載ディスプレイ向け本格採用も期待され、5月10日大引け後の3月期決算発表が注目される。同社株に関しては、エフィッシモも保有割合を8.77%に引き上げたことが4月21日に判明した。
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今日の市況概況
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5月10日（月）☆[概況/大引け]
2万9,500円前半では堅調。引き続き鉄鋼が人気。ファーストリテと海運は下落
大引けの日経平均は160円高の2万9,518円、TOPIXは19ポイント高の1,952ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,482、値下がり銘柄数は614。出来高は11億2,670万株、売買代金は2兆4,641億円。
先週末の米国株高を受け、週明けの日経平均は3日続伸となった。後場は上げ幅を縮小したが、2万9,500円前半では堅調だった。
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