TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 日経平均は909円安。ナスダック下落が響き、今年2番目の下げ幅。半導体関連が下落。日本製鉄と日本郵船は堅調。極東貿易ストップ高
速報・市況2021年5月11日

☆[概況/大引け] 日経平均は909円安。ナスダック下落が響き、今年2番目の下げ幅。半導体関連が下落。日本製鉄と日本郵船は堅調。極東貿易ストップ高

大引けの日経平均は909円安の2万8,608円、TOPIXは46ポイント安の1,905ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は169、値下がり銘柄数は1,989。出来高は12億8,914万株、売買代金は2兆9,567億円。
前日10日のナスダックが大幅安となり、本日の時間外取引でもナスダック100先物が下落したため、今晩も続落かと警戒され、日経平均は急落し、今年2番目の下げ幅となった。
ちなみに今年最大の下げ幅は2月26日の1,202円安。この時も米国長期金利上昇に伴い米国株が大幅安となったことが響いたが、日銀によるETF買入動向が不透明だったことが下げに拍車も掛けた。

昨日の米国ではシティグループが年後半のネット広告収入は市場が期待するほど伸びないと指摘し、フェイスブックとアルファベットの投資判断を「中立」に下げたことがナスダックの下落要因となった。

ナスダックの調整に伴い、東証ではソフトバンクグループが投資ファンドの運用成績悪化懸念で売られた。
加えて、ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手の台湾のTSMCが4月の売上高は前年同月比16.0%増だったが、単月で過去最高だった3月に比べると13.8%減少したため、10日のフィラデルフィア半導体株指数が下落し、11日の東証でも東京エレクトロンやレーザーテックといった半導体関連の下げが目立った。

一方、日本製鉄と日本郵船は堅調だった。
味の素は自社株買い発表が好感された。
極東貿易(8093)は、投資ファンドのストラテジックキャピタルから株主提案の圧力を受けていたが、大幅増配と中期経営計画に3年間配当性向100%を維持することを盛り込んだため、ストップ高となった。
業種別下落率上位は機械、精密、情報通信、ガラス土石、ノンバンクで、上昇は海運。(W)

関連記事