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コラム2021年5月12日

【本日のマーケット】5月12日(水)

5月12(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは続落。12日に発表される4月の消費者物価指数が、市場予想で前年同月比3.6%上昇と物価上昇が予想されており、ガソリン価格の上昇も上昇圧力を強めると警戒されリスク回避姿勢が強まった。高PER銘柄のハイテク株に加えて、ホームデポなどの消費関連が売られ、エクソン・モービルやシェブロンなどの石油会社も利食い売りに押された。NYダウは473ドル(1.36%)安の34,269ドル。ナスダックも続落。前日大幅安となったが、この日は小幅安に留まった。テスラやアルファベットが売られたが、アマゾンやAMDは上昇。ナスダック総合指数は前日比12ポイント(0.09%)安の13,389ポイント。S&P500指数は前日比36ポイント(0.87%)安の4,152。

本日の東京市場は、前日の急落から反発でのスタート。寄付き後に222円高の2万8,831円まで上昇を見せたが、買いの勢いはなく下落に転じ、徐々に下げ幅を広げた。後場寄り後からは、台湾加権指数が8%超の急落となったことが警戒され一段安。下げ幅は720円安の2万7,888円までとなった。午後1時25分には注目のトヨタの決算発表があり、自社株買いと9月末の株主に対して1対5の株式分割を発表し急騰。全体相場も売られ過ぎから、買戻しが入り2万8,000円台で大引けを迎えた。ボラタイルな展開で、この日の上下幅は942円となり、急落となった昨日よりも値幅が大きくなった。大引けの日経平均は461円安の2万8,147円。売買代金は3兆4,014億円。TOPIXは27ポイント高の1,877ポイント。

新興市場も続落。JASDAQでは、フルヤ金属は好決算ながら材料出尽くしで売られストップ安。ファブリカが大幅安。一方で、ゴルフクラブをOEM生産している遠藤製作所は通期業績予想を大幅上方修正してストップ高。マザーズ指数は7日続落。JIG-SAWやミンカブ、フリー、GNIが売られた。対して、BASEが買われ、自衛隊からワクチン接種の看護師派遣を受注したキャリアは大幅続伸。

チャート上では、下値の目途とされてきた3月安値の2万8,379円を割り込んだことで下値模索も想定される。

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吉と出た 「1時25分」の四半期恒例イベント
日本証券新聞5月13日(木)紙面1面TOP記事掲載

決算発表&1対5分割 トヨタ逆行高

連日の急落劇(後場一段安)となった12日の東京市場。明確な悪材料浮上もないままの大幅安には、例の相場格言「セル・イン・メイ(5月に売れ)」も頭をよぎるところだが、この日の数少ない(しかし大きな)“収穫”といえば、トヨタ自動車(7203)の逆行高が挙げられよう。

近年のトヨタ決算発表は「午後1時25分」(昨年の本決算発表は1時15分だったが…)。目先筋の“恒例イベント”として定着し、毎回この時を境に激しい乱高下が繰り広げられるが、今回は若干様相が異なった。

全般軟調地合い下の1時14分59秒時点では129円安の8,212円。これが時報とともにハネ上がり、多少の高下を交えつつもほどなくプラス圏に定着、結局、8,523円(182円高)で引けている。本丸の決算発表もさることながら、同時に発表した1対5株式分割(9月末割り当て)と4,100万株(発行済み株式の1.46%)の自社株買いなどがインパクトを与えたようだ。

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今日の市況概況
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5月12日(水)☆[概況/大引け]

台湾の加権指数急落で投資家心理が悪化。一時720円安となり大引けは461円安。トヨタは高い

大引けの日経平均は461円安の2万8,147円、TOPIXは27ポイント安の1,877ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は349、値下がり銘柄数は1,795。出来高は15億2,939万株、売買代金は3兆4,014億円。
日経平均は反発して始まったが、今晩の米国で発表される4月の消費者物価でインフレが加速しているとFRBによる量的緩和の縮小開始議論が早まると警戒され、買いが続かず続落となった。

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