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コラム2021年5月13日

【本日のマーケット】5月13日(木)

5月13(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは大幅に3日続落。4月の消費者物価指数が前年同月比4.2%上昇となり、市場予想の3.6%上昇を上回り、12年7カ月ぶりの高い伸びとなった。インフレ加速で長期金利が上昇。高PER銘柄のハイテク株が売られ、ホームデポやナイキ、ウォルマートなどの消費関連も下落。NYダウは681ドル(1.99%)安の33,587ドル。ナスダックも3日続落。テスラやアマゾン、アップルが売られ、半導体関連のアプライドマテリアルズとマイクロンテクノロジーが売られた。ナスダック総合指数は前日比357ポイント(2.67%)安の13,031ポイント。S&P500指数は前日比89ポイント(2.14%)安の4,063。

本日の東京市場は、NY市場の大幅下落を受けてギャップダウンでのスタート。3日続落となったNY市場への警戒感も燻り、下げ幅を拡大する展開。米国のインフレ懸念から金利上昇が警戒され、割高なグロース株売りへと波及した格好。この3日間での日経平均の下落幅は2,070円となった。大引けの日経平均は699円安の2万7,448円。売買代金は3兆523億円。TOPIXは28ポイント安の1,849ポイント。

新興市場も共に続落。JASDAQ平均は3日続落。田中化研は4期連続営業赤字予想でストップ安。遠藤製作所とテクノホライゾンが反落し、フェローテックは4日続落。一方で、出前館は9日ぶりの反発。今期黒字転換予想のテセックは大幅続伸。マザーズ指数は8日続落。AIinsideが大幅安。JIG-SAWやBASE、ウェルスナビが下落。対して、サイバートラストは8日ぶりに反発。ワクチン接種の看護師派遣のキャリアは3日続伸。

チャート上では、大きくギャップダウンから下値模索の展開に。ボリンジャーバンドの-3σ(2万7,493円)を割り込み、25日移動平均線からの下方乖離も6%を超えてきたことで、テクニカル的には目先自律反発も想定される株価位置。

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インフレ懸念を逆手に取る銘柄戦略
日本証券新聞5月13日(木)紙面1面TOP記事掲載

グロースセクター総崩れ、日経平均一時762円安 原材料高騰が追い風の銘柄は

米株安を受けた13日の日経平均は一時762.48円安。今週初めの10日終値から「2,133.31円安」まで売られる場面があった。ここにわかに高まるインフレ懸念が背景だ。米消費者物価指数上昇の余波などは、左の「壁谷洋和のグローバルウォッチ」を参照願いたいが、インフレ→金利上昇となれば、理論的に売られるのが指標面で割高なグロース株。この日も(円安・ドル高ながら)電機、精密、情報通信などが大きく売られる一方で、銀行などのバリュー系セクターには堅調なものも見られた。

日経平均518.78円安だった13日前場時点での個別銘柄の指数寄与度が興味深い。ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、東京エレクトロンの3銘柄で日経平均を計318.34円(1.13%)分押し下げたが、この3銘柄のTOPIX下落寄与度は5.3ポイント(0.0028…%)分にとどまる。“バリュー株の宝庫”たる東京市場も、値がさ寄与度の高い日経平均で見る限り、インフレ懸念の前には脆弱(ぜいじゃく)ということになる。逆に、「日経平均」から離れての個別選別が問われる局面ということもできよう。

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今日の市況概況
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5月13日(木)☆[概況/大引け]

日経平均は699円安の2万7,448円。ソフトバンクGやNEC、マネックスが下落。セブン&アイが買われ、王子HDと武蔵精密は今期予想で高い

大引けの日経平均は699円安の2万7,448円、TOPIXは28ポイント安の1,849ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は335、値下がり銘柄数は1,800。出来高は14億835万株、売買代金は3兆523億円。
前日の米国で4月の消費者物価指数が前年同月比4.2%上昇となり、約12年半ぶりの大幅な伸びを記録し、米国株は3日続落となった。
本日の日経平均も3日続落となったが、今晩の米国で4月の生産者物価指数が発表されるため、警戒感から日経平均は終盤さらに一段安となった。

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