5月18日(火)のマーケット
前日の米国株式市場でNYダウは反落。インフレ警戒から、NYダウは序盤に205ドル安となったが、FRBのクラリダ副議長が早期の量的緩和縮小観測を否定したため、終盤下げ幅を縮めた。NYダウは54ドル(0.16%)安の34,327ドル。ナスダックも反落。ビットコイン関連のテスラとコインベースが売られた。ナスダック総合指数は前日比50ポイント(0.38%)安の13,379ポイント。S&P500指数は前日比10ポイント(0.25%)安の4,173。
本日の東京市場は、反発スタート。取引開始前に発表された1~3月期実質GDPは年率換算5.1%減と予想を下回ったが、ワクチン接種拡大期待で買い先行となった。トヨタの上場来高値更新で投資家心理が上向き、日経平均も上げ幅を拡大。経済活動再開期待から幅広い業種が買われ、全面高の展開。最近、日経平均と連動する動きが見られる台湾加権指数が5%超上昇するなど、外部要因も追い風となった。大引けの日経平均は582円高の2万8,406円。売買代金は2兆7,535億円。TOPIXは28ポイント高の1,907ポイント。
新興市場も反発。JASDAQでは、テクノホライゾン、シンバイオ製薬、NexusBankが反発。一方で、フェローテックとセリアは下落。マザーズでは、創薬ベンチャーのGNIが第1四半期好決算で急騰。ITbookは今期大幅増益計画でストップ高。AIinsideやミンカブも買われた。BASEも反発。対して、Fast Fitness、バルミューダは下落。
チャート上では、寄付きが安値の「陽の坊主」の大陽線。昨日の寄りの高値も上回り、5日移動平均線(2万7,982円)を大きく上抜けた。目前には一目均衡表の転換線(2万8,535円)が控えている。
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注目記事 Pick up
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【「含み資産」見直し本格化へ】
日本証券新聞5月19日(水)紙面1面TOP記事掲載
IHI、平和不、日清紡、野村不HDなど高値続々
「上がれば全面高、下げる時は全面安」――先物主導を象徴する昨今の相場展開ながら、市場では「(短期資金の)CTAの損益分岐点の水準を上回り、当面は上値を試す場面」との声も聞かれた。トヨタ自動車の6年ぶり最高値も市場ムードの好転を誘っている。波乱局面を経て、東証1部の年初来高値はまだ63銘柄にとどまるが、これらのなかに興味深い傾向も読み取れる。含み資産株見直しの流れだ。
例えば平和不動産(8803)。アクティビストの株主提案で話題の銘柄だが、1,600億円台の時価総額に対し、賃貸不動産の含み益は1,195億円に及ぶ。同様の例では、IHI(7013)が3,800億円台に対し、2,096億円。野村不動産HD(3231)が5,500億円台に対し、2,097億円。日清紡HD(3105)が1,600億円台に対し、262億円だ。ほかに、3月高値まで、あと1.3%に迫った高島屋(8233)も2,200億円台に対し2,280億円――といった具合だ。
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今日の市況概況
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5月18日(火)☆[概況/大引け]
ワクチン接種の拡大期待で反発し、トヨタの上場来高値更新で指数は上げ幅拡大
大引けの日経平均は582円高の2万8,406円、TOPIXは28ポイント高の1,907ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,817、値下がり銘柄数は322。出来高は12億3,150万株、売買代金は2兆7,535億円。
前日の米国株は反落し、取引開始前に発表された日本の1~3月期実質GDPは年率5.1%減だったが、ワクチン接種の拡大期待で、日経平均は寄り付きから反発して始まった。
そして、トヨタ(7203)が上場来高値を更新したことで投資家心理が上向き、指数は上げ幅を拡大した。
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