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IPO2021年5月24日

新規上場紹介 全研本社 6月16日 マザーズ ITと語学で多彩な事業

全研本社(7371)が6月16日、マザーズに新規上場する。

「IT」と「語学」を活かした多彩な事業展開を行っている。主力のITセグメントはウェブ集客メディアの制作、運用を行うコンテンツマーケティング事業を主軸としている。取扱い業種は120業界以上、取引先は862を数える。

戦略立案のコンサルティングまで含めたワンストップサービスで、顧客企業の特徴に応じた専門性の高いメディアを制作。運用メディア数は1300件超。ライター募集メディア「ライターステーション」を運営し、安定的に多数のライターを確保。幅広い業種、業態の専門的な記事に対応できる。コンテンツの質にも配慮し、検索結果の上位表示に結びづく記事づくりや、顧問弁護士指導のもと、リーガルチェックを行う社内体制も構築している。

また、求人サイトやウェブマガジンを自社で運営するメディア事業、独自開発のAIプロダクトを提供するAI事業も展開。近年は海外の優秀なIT人材を日本企業に紹介する海外IT事業も推進している。インドの大学内にジャパンキャリアセンターを開設するなど29校と提携。5400人が登録し、日本企業の採用実績は122人に上る。

このほか、英会話を軸とした法人向け語学研修や英会話スクールを手掛ける語学セグメント、自社所有ビルの賃貸による不動産セグメントもある。

今後、コンテンツマーケティング事業では、また、独自のコンサルティングによりクライアントの成果につながるマーケティング戦略を提供する「バリュープロポジションマーケティング」を強化。他社との差別化を図り、ネット広告市場のシェア拡大を図る。さらに、地方の中小企業の潜在的ニーズに着目。オンライン商談も活用して、首都圏以外の全国へサービスを広げていく。

2021年6月期の業績は売上高61億4,100万円(前期比5.4%増)、営業利益12億5,600万円(同66.4%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=インターネットを利用する各種デジタルメディアの企画・開発・制作・運営管理・コンサルティング業、語学教室・研修などの企画・開催・運営、不動産賃貸業、これら附帯関連する一切の業務
●本社=東京都新宿区西新宿6ー18ー1
●代表者=林順之亮代表取締役社長
●設立=1978年7月
●上場前資本金=5,605万円
●発行済み株式数=1,181万株(上場時)
●筆頭株主=吉澤信男(上場前69.15%)
●公募株式数=60万株
●売出株式数=268万株200株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が49万2,000株)
●仮条件=5月28日に決定
●ブックビル期間=5月31日から6月4日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SMBC日興、SBI、楽天、三菱UFJモルガン・スタンレー、岡三、マネックス

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.6 6,410 639 90.33 2
2020.6 5,827 754 33.65 2
2021.6(予) 6,141 1,285 77.13 (未定)
※単位100万円、1株利益、配当は円

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