米Salesforceが認めたDX支援企業
まいど!「相場の福の神」こと藤本誠之です。年間300社を超える上場企業のトップにインタビューを行っていますが、本連載では、その中から厳選した「真の成長企業」をご紹介していきます。
Sharing Innovations(4178・東マ)は東京都渋谷区恵比寿の恵比寿ガーデンプレイスタワーに本社を置く、クラウドインテグレーション事業をメインビジネスとする企業です。デジタルマーケティングを手掛けるOrchestra Holdings(6533)の子会社として2017年に誕生、21年3月24日にIPO(新規上場)を果たしました。
基本に“プラスアルファ”
主力のクラウドインテグレーション事業は米Salesforceの顧客管理・販売・マーケティングなどプロダクトの導入支援サービスが主体となっています。今まではグローバルで活躍する巨大企業の利用が多かったのですが、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化の流れが追い風となり、中堅以上の規模の会社でも一気に導入が増えています。
そしてSharing Innovationsでは営業支援、契約管理、請求管理、分析支援などSalesforceプロダクトを用いたサービスの提供だけでなく、これらにマーケティングを絡めたサービスまでを一気通貫で提供できることが大きな強みです。顧客管理システムを単に導入するだけでなく、ウェブサイトや広告の制作、あるいは、SEO対策やデータ分析といったデジタルマーケティングの提案まで対応することで、顧客の満足度を高めています。
国内2位の優良パートナー
Salesforceは日本国内に約500のパートナー企業を持っており、Salesforceが受けた顧客からの問い合せは、内容に応じてパートナー企業に割り振られます。パートナー企業は大きなマーケティングコストを掛けなくても常に顧客が獲得できるのです。
そんなパートナー企業に対してSalesforceは5月27日に「Salesforce Partner Summit 2021」を開催。約500社のパートナーの中から、わずか7社を表彰しましたが、Sharing Innovationsは2番目の栄誉となる「Agile Integration Partner of the Year」を受賞しています。これは、顧客満足度と、導入件数・契約金額の高さなどが評価された結果です。Salesforceからの評価に比例して、同社の営業活動は今後ますます拡大しそうです。
(福の神ポイント) 企業のDX化を背景に、日本国内でもSalesforceプロダクトが人気化、需要が拡大しています。これに対応するSharing Innovationsは参入からわずか2年半でSalesforceから表彰されましたから、今後も爆発的な成長が期待できます。
ボトルネックとなる人材獲得も好調とのことで、同業他社に大きな差をつける勢いです。よってIPO後の大幅下落からの反発局面は絶好の買いタイミングになりそうです。