8月4日（水）のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは反発。S＆P500種のうち約300社が第2四半期決算を発表を終えたが、利益がアナリスト予想を上回った割合は約89％で、少なくとも1994年以降で最も高い水準と報じられた。6月の製造業受注は前月比1.5％増と市場予想の1.0％増を上回った。クラウドデータプラットフォームでスノーフレークとITコンサルティングのガートナーが買われた。NYダウは278ドル（0.80%）高の35,116ドル。ナスダックは続伸。ワクチンのモデルナが上昇し、半導体製造装置のマイクロンテクノロジーは10月に四半期配当を開始すると発表したことが好感された。ナスダック総合指数は前日比80ポイント(0.55％)高の14,761ポイント。S＆P500指数は前日比35ポイント(0.82％)高の4,423。

本日の東京市場は、米国市場の高値更新よりも中国の政策リスクによる悪影響が警戒され続落スタート。今週末の6日に発表される米国7月雇用統計を占う上で、注目されているADP全米雇用報告が今晩発表されるため、様子見姿勢が強まった。 注目されたトヨタの決算は通期予想を据え置いたことで売りが先行。大引けの日経平均は57円安の2万7,584円。売買代金は2兆4,380億円。TOPIXは9ポイント安の1,921ポイント。

新興市場も下落。JASDAQ平均は小反落。不二硝子が急反落し、東映アニメが安い。対して、在宅医療関連の星医療酸器は続伸。マザーズ指数は続落。グローバルウェイは前場に８日連続ストップ高となったが、後場は利食い売りにストップ安。直近新規公開株のブレインズやサーキュレーションが大幅安。一方で、メルカリは子会社のメルペイが少額融資サービスを開始したことで買われた。フォトウエディング最大手のデコルテは決算で大幅増益になり急騰。

チャート上では狭いレンジ内での値動きで、5日移動平均線（2万7,614円）に頭を抑えられる格好。上値の重さが顕著。

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【トヨタ、好決算なれど増額なし】
日本証券新聞8月5日（木）紙面1面TOP記事掲載

“祭り”も不発、「決算後株高」の流れは途切れるか!?

四半期恒例の“トヨタ祭り”は、ひとまず下げで反応――。トヨタ自動車(7203)が4日午後1時25分に発表した4～6月期決算の実績値は事前のアナリスト予想を上回ったものの、市場筋の間で1つの焦点となっていた通期見通しの増額修正が見送られたためだ。後場寄り直後には、3日連続の戻り高値となる1万145円を付け、6月16日最高値1万330円まで、あと2%足らずに迫っていたが、決算発表直後に暗転。2.2%安の9,825円となる場面もあった。

近年では毎回1時25分に設定されたトヨタの四半期決算は、目先筋注視の相場イベントとして定着していた。