TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 デジタリフト 9月28日 マザーズ トレーディングデスク事業を展開
IPO2021年9月2日

新規上場紹介 デジタリフト 9月28日 マザーズ トレーディングデスク事業を展開

デジタリフト(9244)が9月28日、マザーズに新規上場する。

運用型広告サービスを幅広く取り扱い、広告配信設計からリポート・分析まで一貫して行う「トレーディングデスク」事業を運営している。顧客の広告予算規模やニーズに応じて、「アジャイル広告運用」「CdMO」「LIFT+」の各サービスを提供。あらかじめ決定した通りに物事を進めるのではなく、常により良いやり方を探し続ける改善型アプローチで広告運用を行うアジャイル型の手法を採用している。

アジャイル広告運用は同社売り上げの6割超を占める主力サービスだ。中規模以上の広告予算を投入することができ、デジタルマーケティング戦略に沿った運用を配信する顧客向けに提供している。配信設定段階ではデジタリフト側のリサーチや顧客へのヒアリング情報をベースに配信構造を設定し、広告配信の運用を実行するのが特徴だ。結果的にデータの良しあしが明確になるので、これらデータをもとに継続的に配信構造の改善診断を実行することができる。

大企業中心に先進的な取り組みを求める顧客に提供するのがCdMOサービスで、包括的なマーケティング領域をコンサルティングしている。高い専門性が求められるデジタル領域を支援しており、「メディア特性、消費者の行動変化などの最新状況を考慮したデジタル戦略のアイデア提供」「デジタルツールの最新事情や他社事例の提供」「新商品、新サービス立ち上げに関するアドバイス」などを手掛けている。

予算の限られる小規模事業者に対しては、広告自動運用パッケージサービスのLIFT+を提案する。事業立ち上げフェーズの企業は広告予算の制約が大きいため、CdMOサービスやアジャイル広告運用で獲得した知見が盛り込まれたサービス品質の提供によって、スタートアップ企業の新たな事業育成や市場創造に貢献する。

いずれのサービスもインターネット広告費の15~20%程度の手数料などが収益の源泉となる。

2021年9月期業績は、売上高25億2,300万円(前期比22.2%増)、経常利益1億6,900万円(同49.5%増)を見込む。(NA)

概要

●事業内容=トレーディングデスク事業
●本社=東京都港区西麻布4-12-24
●代表者=百本正博代表取締役
●設立=2012年11月
●上場前資本金=980万円
●発行済み株式数=147万5,000株(上場時)
●筆頭株主=(株)フリークアウト・ホールディングス(上場前51.37%)
●公募株式数=11万株
●売出株式数=31万6,300株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が6万3,900株)
●仮条件=9月6日に決定
●ブックビル期間=9月8日から14日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SMBC日興、SBI、楽天、松井

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.9 2,060 106 52.55 0
2020.9 2,065 113 53.68 0
2021.9(予) 2,523 169 80.68 0
※単位100万円、1株利益は円

関連記事