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IPO2021年9月15日

新規上場紹介 PHCホールディングス 10月14日 東証1部 パナソニックから独立のヘルスケア企業

PHCホールディングス(6523)が10月14日、東証1部に新規上場する。

各種ヘルスケア機器、サービスの開発、製造、販売を行っている。パナソニック(6752)のヘルスケア事業子会社が独立した。独バイエル、三菱ケミカルホールディングス(4188)などから事業や関連会社を買収し、研究、診断、治療、予防と幅広い領域へソリューションを提供するため拡大してきた。

世界125カ国以上で事業を展開しており、海外売上収益比率は56%になっている。事業内容は「糖尿病マネジメント」「ヘルスケアソリューション」「診断・ライフサイエンス」の3つ。

このうち「糖尿病マネジメント」は主に血糖自己測定システム(BGM)などの高精度で簡便な検査、分析機器の開発、製造、販売を行っている。特許権を有するバイオセンシング技術や効率化・合理化された生産技術が特徴。世界の糖尿病患者は2019年の4億6,300万人が45年には7億人に増え、うち80%が新興国になる見通し。先進国ではBGMの市場規模が縮小しているため、新興国での成長に注力するほか、先進国で拡大している持続血糖値測定システム(CGM)の開発を加速させていく。

「ヘルスケアソリューション」は医療情報システム分野のIT製品の開発・販売をしている。1970年代からこの領域に参入しており、検査効率向上や遠隔医療など多様化するニーズに応えるべく、他社とのアライアンスを積極的に進めていく。

病院や薬局向けに医療従事者の業務効率改善を図るIT製品・サービスを提供するメディコム事業と、血液検査、尿検査などの臨床検査や高性能な診断薬・機器の製造販売などを行うLSIM事業がある。

「診断・ライフサイエンス」は再生医療など生命科学分野の研究機関向けの機器の開発、製造、販売するバイオメディカ事業と、精緻(せいち)ながん診断を行うための包括的なソリューションなどの病理事業がある。

22年3月期の業績は売上収益3190億4,500万円(前期比4.2%増)、営業利益200億3,500万円(同13.8%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=各種ヘルスケア機器・サービスの開発・製造・販売
●本社=東京都港区西新橋1-38-5
●代表者=ジョン・マロッタ代表取締役社長CEO
●設立=2013年8月
●上場前資本金=364億912万円
●発行済み株式数=1億2,217万815株(上場時)
●筆頭株主=KKR PHC Investment L.P.(上場前45.77%)
●公募株式数=580万7,500株
●売出株式数=4,065万2,900株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が696万9,000株)
●仮条件=9月28日に決定
●ブックビル期間=9月29日から10月5日まで
●引受証券= 三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興(共同主幹事)、野村、みずほ、BofA、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、SBI、楽天、マネックス

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.3 272,637 5,611 46.61 0
2021.3 306,071 17,599 149.97 0
2022.3(予) 319,045 20,035 113,68 23
※単位100万円、1株利益・配当は円

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