9月28日(火)のマーケット
前日の米国株式市場でNYダウは4日続伸。8月の耐久財受注はコア資本財の受注が前月比0.5%増と、エコノミスト予想の0.4%増を上回った。資金需要への期待でバンク・オブ・アメリカなど金融株が買われ、エクソン・モービルなどの石油株も高い。NYダウは71ドル(0.21%)高の34,869ドル。ナスダックは続落。金利上昇でマイクロソフトやクラウドストライクなどハイテク株が売られた。モデルナやビオンテックなどのワクチン関連も下落。NASDAQ総合指数は前日比77ポイント(0.52%)安の14,969ポイント。S&P500指数は前日比12ポイント(0.28%)安の4,443。
本日の東京市場は、米国市場で長期金利上昇の影響でハイテク株の多いナスダック市場が下落したことを受け続落でのスタート。寄り後に売り物が出て238円安の3万1円まで下落。その後は、3万円の大台を割り込まず底堅く推移し、後場からは下げ幅を縮めた。本日は9月末配当権利確定日で、配当取りの動きや配当再投資の動きもあり、大引け間際にかけ売買が膨らんだ。大引けの日経平均は56円安の3万183円。売買代金は3兆8,105億円。TOPIXは5ポイント安の2,081ポイント。
新興市場も下落。JASDAQ平均は反落。東映アニメとフェローテック、ウエストHDが続落となり、SEMITECは反落。一方で、大口受注のジーダットは2日連続ストップ高。マザーズ指数は続落。メルカリが売られ、PアンチエイジやFRONTEOが続落となり、ビジョナルは反落。Birdmanは信用取引の規制強化を受け大幅安。対して、サーキュレーションは岩井コスモ証券が新規「A」と発表したため上昇。GMO-FGは4日続伸。
チャート上では、長い下ヒゲを伴う陽線。引き続き5日移動平均線(3万30円)がサポートラインとして機能。
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【どうなる!?自民総裁選と相場】
日本証券新聞9月29日(水)紙面1面TOP記事掲載
29日午後1時ライブ中継スタート
9月3日の唐突な菅義偉首相退陣表明から3週間余。いよいよ29日、次期首相(第100代)となる自由民主党新総裁が決まる。むろん市場にとっても“祭り”とも言える一大イベントだ。
党員・党友投票は28日に締め切られ、29日は国会議員投票。「午後1時から終了時までライブ中継を行うが、いつごろ決まりそうかなどは分からない」(自民党広報担当者)とのことだったが、事情に詳しい向きからは、「1時から各候補者の演説、1回目投票の結果は2時20分ごろに判明し、決選投票結果が出るのは3時40分ぐらい」といった観測も聞かれる。仮にこの通りだとすると、立会中には決選投票進出者が判明するわけだ。
若干古くは2016年6月23日、EU(欧州連合)離脱の是非を問うた英国国民投票や、昨年11月3日の米大統領選挙など、東京市場立会中に情勢が判明して相場が大きく動いたケースも想起されてくる。
下馬評では、第1回投票での河野太郎規制改革相1位通過(過半数には至らず)が確実視され、決選投票に進むもう1人は、本命・岸田文雄前政調会長、大穴・高市早苗前総務相といった位置付け。
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今日の市況概況
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9月28日(火)☆[概況/大引け]
小幅続落。海運は続落。メガバンクと自動車が買われ、エーザイは迅速承認制度で段階的申請を開始し高い
大引けの日経平均は56円安の3万183円、TOPIXは5ポイント安の2,081ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,033、値下がり銘柄数は1,057。出来高は15億677万株、売買代金は3兆8,105億円。
29日投開票の自民党総裁選で、財政再建派とみられている岸田氏がリードと報じられたことが影響し、日経平均は小幅続落となった。
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