フロンティア(4250)が11月1日、福岡証券取引所のQボードに新規上場する。10月31日付でTOKYO PRO Marketを上場廃止になる予定。
自動車部品などの企画・輸入販売事業を行っている。自社工場を持たずに技術力の高い中国国内工場に生産委託をしているファブレスメーカー。国内企業として初めて社外品(純正品以外)サイドバイザーを開発した。
事業形態はPB(プライベートブランド)販売事業とOEM(相手先ブランドによる生産)・ODM事業の2つ。PB販売事業は自動車に後付けされるアフターパーツの企画開発、製造、販売を実施。サイドバイザーやフロアマット、ナンバーフレーム枠といった製品を取り扱い、中国の提携工場で作られたものを輸入、販売している。今後も新商材の開発に取り組んでいく。
サイドバイザーは仕上がりがきれいで、自動車本体との装着誤差のない高付加価値な製品。取付方法が簡便になるよう独自の工夫をしており、特許も出願中。自動車販売店や自動車部品卸業者に販売するほか、個人顧客向けのインターネット通販部門もある。個人向けにはペット関連用品やアウトドア関連用品も手掛けている。
OEM・ODM事業は子会社のフロンティア香港の主たる事業で、顧客の要望する商品の製造を受託し、選定した工場で製品化、顧客に納品する。現在は国内玩具メーカー向けの電子玩具(児童向けパソコン型玩具、タブレット型玩具)を出荷。多くの半導体やソフトウェアを使用しており、高い技術力、生産能力が求められる。そのため、中国国内の豊富なサプライチェーンの中から最適な工場を選び、企画、開発段階からかかわることで、低価格を実現している。巣ごもり需要も続いており、既にクリスマスシーズンに向けた大口受注を獲得している。
中長期的な成長戦略としては、事業ドメイン、営業エリアの拡大や自社生産を含めた供給体制強化を挙げている。
2021年11月期の業績は売上高16億8,800万円(前期比14%増)、営業利益1億400万円(同36.9%増)を見込んでいる。 (HS)
概要
●事業内容=自動車部品などの企画・輸入販売事業
●本社=福岡市中央区天神2-3-36 ibbFukuoka
●代表者=山田紀之代表取締役社長
●設立=2003年12月
●上場前資本金=3,000万円
●発行済み株式数=68万株(上場時)
●筆頭株主=山田紀之(上場前50.1%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=5万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が1万5,000株)
●仮条件=10月11日に決定
●ブックビル期間=10月13日から19日まで
●引受証券=エイチ・エス(主幹事)、SBI、岡三、西日本シティTT、相澤、ひろぎん、FFG、マネックス
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.11 | 1,239 | 59 | 101.13 | 0 |
2020.11 | 1,480 | 77 | 97.30 | 0 |
2021.11(予) | 1,688 | 103 | 125.19 | 20 |
※単位100万円、1株利益は円 |