10月7日(木)のマーケット
前日の米国株式市場でNYダウは続伸。マコネル共和党上院院内総務が民主党に対し、11月末までの債務上限引き上げで合意する案を明らかにしたことが好感された。週間統計で原油の在庫が増えたため、ハリケーンの被害を受けた石油施設の再稼働が進んでいるという見方から原油先物が5日ぶりに反落したこともインフレ懸念を緩和させた。NYダウは102ドル(0.30%)高の34,416ドル。ナスダックも続伸。NASDAQ総合指数は前日比68ポイント(0.47%)高の14,501ポイント。S&P500指数は前日比17ポイント(0.41%)高の4,363。
本日の東京市場は、米国株の続伸を受けて9日ぶりに反発でのスタート。前日までの8日続落で2,719円下落となっていたことから、リバウンド狙いの買いも入った。昨日のナイトセッションで日経平均先物が2万7000円を割り込み、目先の底入れ感から、じり高の展開となった。香港ハンセン指数が大幅反発となったことも安心感を誘い、2万8000円台を回復する時間帯も見られた。後場からは急速に上げ幅を縮めたが、岸田政権での金融所得課税増税が警戒された模様。大引けの日経平均は9日ぶりの反発となり、149円高の2万7,678円。売買代金は2兆9,449億円。TOPIXは2ポイント安の1,939ポイント。
新興市場も反発。JASDAQ平均は8日ぶりに反発。ウエストHDやフェローテックが高く、居酒屋のかんなん丸は短期資金が集まり、連日のストップ高。一方で出前館や山大、川崎地質は下落。マザーズ指数は4日ぶりに反発。霞ヶ関キャピタルが好決算と今期も大幅増益見通しを示したことでストップ高。BASEは広告出稿機能の追加が重宝され大幅高。対して、TKPは通期営業黒字予想から赤字予想に下方修正したことで急落。
チャート上では、長い上ヒゲを伴い実体線の極端に短い陽線。一目均衡表の雲の下限がサポートとなった。反発力の弱さが伺える。
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【反攻の手掛かりは「決算発表」】
日本証券新聞10月8日(金)紙面1面TOP記事掲載
日経平均9日ぶり反発 8日の安川電機決算が次の焦点に
7日の日経平均は9日ぶりの反発。仮に7日も安ければ“戦後7位タイの続落記録”となるところを、どうにか踏みとどまった。最近の外国人売りについて、1~7日は中国市場が国慶節連休中のため、「代用品として日本株にヘッジ売りが出た」との声も聞かれたが、それもこの日まで。既に9月上昇分も帳消しにし、売られ過ぎ機運も生じつつある。今後の反攻の手掛かりに期待されるのが「決算発表」だ。
日経平均8日続落中は当然ながら続落銘柄が目立ったが(平和不は6日まで12日続落)、一方で、逆行高銘柄も散見された。例えばLAHD(2986・JQ)は6日まで5連騰となり、この間の上昇率は一時25%に達した。5日付本紙「相場福の神」で取り上げた銘柄でもある。11月11日の第3四半期決算発表に先駆けた大幅な増額修正発表が手掛かりとなった。
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今日の市況概況
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10月7日(木)☆[概況/大引け]
日経平均は前場2万8,000円を回復したが、後場は伸び悩み、TOPIXは小幅安に
大引けの日経平均は149円高の2万7,678円、TOPIXは2ポイント安の1,939ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は839、値下がり銘柄数は1,249。出来高は13億3,087万株、売買代金は2兆9,449億円。
米国株続伸と原油反落によるインフレ懸念後退に加え、米中首脳が年内にオンライン会談を行うことで関係改善期待から香港株が大幅反発となったことを受けて、日経平均は前場に2万8,000円を回復した。
しかし、後場は伸び悩み、TOPIXは小幅安となった。
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