11月1日(月)のマーケット
前週末の米国株式市場で主要3指数は最高値を更新。NYダウは続伸。ナスダック上場でNYダウに採用されているマイクロソフトは上場来高値を更新し、時価総額でアップルを抜き、首位となった。USスチールは決算がアナリスト予想を上回り、自社株買いと増配を発表したことも好感され上昇。NYダウは89ドル(0.25%)高の35,819ドル。ナスダックは5日続伸。テスラやフェイスブック、ルーシッドグループ、マイクロソフト、エヌビディアが買われ、アマゾンとアップルは売られた。NASDAQ総合指数は前日比50ポイント(0.33%)高の15,498ポイント。S&P500指数は前日比8ポイント(0.19%)高の4,605。
本日の東京市場は、衆院選で自民党が261議席と単独で絶対安定多数を確保したため、政策実現期待から大幅続伸でのスタート。岸田首相が掲げていた年内に数十兆円規模の経済対策策定が期待された。また、前週末の米国市場において、主要3指数が揃って最高値を更新したことも追い風となった。終始高値圏で推移し、大引け間際に本日の高値を付ける強い地合いとなった。大引けの日経平均は754円高の2万9,647円。売買代金は3兆2,825億円。TOPIXは43ポイント高の2,044ポイント。
新興市場も反発。JASDAQではメタバース関連のシーズメンが連日のストップ高。セプテーニHDは電通の資本業務提携で続伸。一方で、テラやニッポン高度紙が売られ、テクノホライゾンは業績下方修正でストップ安。マザーズではメルカリが第1四半期好決算とプライム市場への申請準備で急反発。ロケット関連のI N Cは5日連続ストップ高となり、メタバース関連のシャノンは大幅続伸。対して、セーフィーやリベロは下落。
チャート上では大きくギャップアップで、大引け坊主の陽線。各移動平均線を上抜き、一目均衡表の雲抜けも達成。強い基調を伺わせるチャート形状となった。
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注目記事 Pick up
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【選挙結果受け 754円高 外国人はどう動く⁉】
日本証券新聞11月2日(火)紙面1面TOP記事掲載
「長期政権の可能性が出てきた」「キシダノミクスは過小評価」
焦点の衆院選は自民党が絶対安定多数を確保する想定以上の健闘ぶり。イベント通過のアク抜け感も加わり、1日の日経平均は一時774.14円高となった。ファーストリテ、東エレク、アドテストなど5銘柄で300円強上昇寄与した面もあるが、東証1部の9割近くが上昇する全面高であることに変わりはない。
証券界きっての政界通、SMBC日興証券の末沢豪謙金融財政アナリストが「今回ほど(10月31日午後8時の投票締め切り時点の)各テレビ局の議席予測が外れたケースは記憶にない」とするやや意外な結果と言える。
実際、前週末29日夕刻に緊急電話セミナーを開催したクレディ・スイス証券の白川浩道チーフエコノミストも自民大幅減を念頭に、「特に自民党が負けた場合、内外投資家のリアクションに差が生じる可能性がある。先の自民党総裁選の河野太郎氏落選による改革後退を懸念し、むしろ自民敗北を好感するような動きも一部にあるためだ」などと話していた。
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今日の市況概況
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11月1日(月)☆[概況/大引け]
衆院選自民党勝利で大幅高。レーザーテックは受注高を好感。自民党の政権公約履行期待でポピンズHD急伸
大引けの日経平均は754円高の2万9,647円、TOPIXは43ポイント高の2,044ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,901、値下がり銘柄数は243。出来高は12億8,590万株、売買代金は3兆2,825億円。
衆院選で自民党が単独で絶対安定多数を確保したため、日経平均は大幅高となった。
野党協力の効果が限定的だったたため、来年夏の参院選挙でも自民党が勝利すれば岸田政権は長期化すると期待された。
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