ボードルア(4413)が11月30日、マザーズに新規上場する。
システム開発のうち、クラウド、セキュリティなどITインフラストラクチャに特化。コンサルティング、設計、構築、導入、運用まで手掛けている。
インフラストラクチャに特化したことで、関連技術の開発に注力でき、常に最先端の技術知見を蓄積することができる。専門分野の集中的な研修と実務により人材を早期育成。価格競争力につなげ、機動力のある対応も可能となっている。ITシステム全体をターゲットにしているシステム開発会社もあるが、大容量のデータ通信やセキュリティ問題への対応など、より専門性のある企業への注目が高まっているという。コロナ禍でもIT全体の基盤であるインフラストラクチャに特化しているため、売上高、利益とも着実に伸びている。
顧客がシステムの新規導入や更新の際、課題や要望をヒアリングして設計。オンプレミス、クラウドどちらの環境上でも可能。基本的な設計、構築だけでなく、より専門性が高く、市場の成長性があるSDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーキング)、セキュリティ、ワイヤレス接続、ロードバランサー、クラウド、仮想基盤なども得意としている。
ビジネスモデルはサービス内容に基づく時間別売り上げ、プロジェクト別の成果報酬、システムの保守運用維持費用のからなるストック型売り上げからなる。ストック型の売り上げは継続性が高く、安定収益の基盤になっている。2021年2月期では売り上げの56%を占めている。
今後、クラウドなど高い成長性が期待される先端技術分野に重点を置き、積極受注を行っていく。先端技術の売り上げは右肩上がりで伸びている。また、実績を武器に売り上げ500億円以上の大手事業者との取り引きを増やし、案件規模の拡大とストックビジネスの積み上げを図っていく。さらに、高度専門人材の育成を通じて、競争力のあるサービスを一段と提供する。
22年2月期の業績は売上高39億2,000万円(前期比27.1%増)、営業利益6億3,500万円(同24.8%増)を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=ITインフラストラチャにおけるクラウド導入支援、5G・IoT対応ネットワークイングレーションおよびセキュリティ構築運用など本社=東京都港区赤坂9-7-1
●代表者=冨永重寛代表取締役社長
●設立=2007年4月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=779万株(上場時)
●筆頭株主= 冨永重寛(上場前59.17%)
●公募株式数=59万株
●売出株式数=81万200株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が21万株)
●仮条件=11月11日に決定
●ブックビル期間=11月12日から18日まで
●引受証券= SMBC日興(主幹事)、みずほ、SBI、野村、、いちよし、松井、楽天
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2020.2 | 2,648 | 395 | 38.73 | 0 |
2021.2 | 3,084 | 542 | 57.74 | 0 |
2022.2(予) | 3,920 | 641 | 65.03 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |