11月4日の米国株式市場でNYダウは6日ぶりに反落。
3日にパウエルFRB議長が早期の利上げ観測を牽制し、4日はイングランド銀行が市場の一部の利上げ予想に反して政策金利の据え置きを決めたため、欧米の国債利回りが低下。
金利低下を受けて、NY証券取引所ではバンク・オブ・アメリカやシティグループなど金融株が売られた。
一方、金利低下に伴いハイテク株が買われたため、ナスダックは9日続伸、S&P500は6日続伸。
ナスダックでは半導体のエヌビディアはウェルズファーゴによる目標株価引き上げが好感され、クアルコムは10~12月期の見通しがアナリスト予想を上回ったことで大幅高となった。
他方、モデルナは7~9月期決算がアナリスト予想を下回り、通期の新型コロナウイルスワクチンの売上高予想を下方修正したことで急落した。
NYダウ工業平均は前日比33ドル(0.09%)安の36,124ドル。ナスダック総合指数は前日比128ポイント(0.81%)高の15,940。S&P500指数は前日比19ポイント(0.42%)高の4,680。
NYダウ採用銘柄はダウケミカル、ゴールドマン・サックス、トラベラーズなどが売られ、メルクやナイキ、セールスフォースなどは買われた。上昇は15銘柄、下落は15銘柄。