TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 ネットプロテクションズホールディングス 12月15日 東証1部 日本初のBNPL金融業者
IPO2021年11月16日

新規上場紹介 ネットプロテクションズホールディングス 12月15日 東証1部 日本初のBNPL金融業者

ネットプロテクションズホールディングス(7383)が12月15日、東証1部に新規上場する。

日本で初めて未回収リスク保証型の後払い決済(BNPL=Buy Now Pay Later)を提供する金融業者。BtoC(個人向け)国内BNPL決済サービス市場で40%以上のシェアを誇る。

購入者・企業と加盟店の間に入り、決済に関する業務をアウトソーシング。代金が支払われなかった場合に発生する未払い金を加盟店に保証している。

個人、法人、EC(電子商取引)、対面販売にそれぞれ最適化したBNPLサービスを提供。購入者・企業は注文時に後払い決済を選択する。加盟店は取引情報を連携し、ネットプロテクションズHDが立替払い。購入者・企業は商品が届いた後に郵送される請求書を利用して、コンビニや銀行などで、同社に支払う。

購入者はクレジットカード登録不要で簡単に利用できる。加盟店も新規顧客の増加、売り上げ増が期待できる。ペーパレスにも対応しており、企業のDXを支援し、加盟店は手間がかかる請求業務をアウトソースでき、コスト削減にもつながる。

2002年のサービス開始以降、累積取引件数は3億件を突破。直近の年間取引件数は約6,600万件、年間取扱高は約4,381億円、加盟店総数は7万6,000店舗に上る。15歳以上の7人に1人、国内企業の8社に1社が利用している計算となる。

高精度の与信システムを支えているのは、独自の技術開発思想「flowtec」。累計3億件超の膨大な取引データにAIを組み合わせ、与信通過率は約97%、未払い率は0.6%未満の好成績を収めている。

JCB、リコーリース(8566)と資本業務提携を行うなど、協業ネットワークを強化。加盟店や利用者の増加を図っていく。

22年3月期の業績は営業収益193億1,700万円(前期比6.7%増)、営業利益7億3,800万円(同46.3%減)を見込んでいる。減益見込みはマーケティング費用を大幅増加させるなど成長投資のため。(HS)

概要

●事業内容=BNPL(Buy Now Pay Later)決済サービス「NP後払い」等の運営
●本社=東京都千代田区麹町4-2-6
●代表者=柴田紳代表取締役社長
●設立=2018年7月
●上場前資本金=13億3,743万3,000円
●発行済み株式数=9,644万7,000株(上場時)
●筆頭株主=投資事業有限責任組合アドバンテッジパートナーズⅤ号(上場前30.84%)
●公募株式数=400万株
●売出株式数=4,056万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が213万1,000株)
●仮条件=11月29日に決定
●ブックビル期間=11月29日から12月3日まで
●引受証券=大和、SMBC日興、クレディ・スイス、みずほ(共同主幹事)、野村、楽天、SBI、マネックス

業績推移(連結)

売上収益 営業利益 1株利益 配当
2020.3 15,183 ▼541 ▼7.79 0
2021.3 18,106 1,374 7.26 0
2022.3(予) 19,317 738 2.99 0
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

関連記事